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日工組、通常総会を開催 ~パチンコ証紙発給枚数大幅減で「回るパチンコつくる」

日本遊技機工業組合(日工組)は5月28日、東京都千代田区大手町のKKRホテル東京において第54回通常総会を開催した。すべての議案を滞りなく可決した。事業報告書によると、同組合による2014年3月期におけるパチンコの証紙発給枚数は約207万枚で、前期比では約32万枚の減少。一方、パチスロの証紙発給枚数は約46万枚で、前期比では約15万枚増加した。特にパチンコの販売不振が問題視されており、「コスト面の軽減対策が課題」と指摘した。

総会後の祝賀会での挨拶で金沢全求理事長は、「ファンの減少が一番の問題。我々の提供している機械がファンにとって、おもしろくない、回らない、大当りの期待がない、遊技料金が高過ぎるなどと言われている。日工組としては、答えがわかった以上、逆に回るパチンコを開発していく。回ることでファンは、大当りを期待でき、安価に遊ぶことができる。ホール様にとっては、回っても利益を取れる機械を開発する。1個賞球だろうが、3個だろうが、10個だろうが、回らなければファンは遊技しない」と述べ、より遊技性の高い機種を開発できる環境づくりを推進する意向を示した。

総会と祝賀会には、同組合の関係者のほか、全日遊連の青松英和理事長など多くの業界団体関係者が来賓として参加。また行政からは警察庁生活安全局保安課の齊藤康裕課長補佐が出席し、同課の楠芳伸課長の祝辞を代読した。祝辞では、「貴組合は、遊技客が少ない遊技料金でたのしめる努力をつづけており、私もたいへん心強く感じている。しかし、依然として遊技機の改造事犯や賞品買取事犯、違法な広告宣伝・賞品提供が後を絶たないほか、のめり込みに起因すると思われる問題が発生し、健全化を阻害しているのも事実。貴組合を含め業界が一致団結して、国民から親しまれる健全な娯楽になるための取り組みを強力に推進することを心から期待する」と伝えた。

[6月3日・日刊遊技情報]

日本遊技機工業組合(日工組)

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