『TRIVIAL MARKET』(日刊遊技情報2017年5月10日号)

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▼昔よく聞いた懐かしい曲が流れている。ずいぶん懐かしい曲だねと言うと、聞いていた若い知人はこれそんなに昔の歌なの?と逆に訊いてくる。本人は単純に良いなと思った曲をネットで探して聞いているだけで、その曲が新しいか古いかまったく気にしていない。音楽そのものには製造年月日の札はない▼音楽から時間の感覚が薄まりつつある。聞いたことがなければその音楽は本人にとって「新しい」。最近のヒット曲と20年前の曲が同列に比較される。新しい曲が売れない理由のひとつ▼これは物理的な商品にも及ぶ。新車が売れない、新築が売れない、新刊書が売れない。消費者マーケットの縮小だけでは説明できない。新しければそれだけで価値があった時代が終焉しつつある▼毎日のようにアップロードされ常に更新し続けるソフトウェアが一般になれば、一度買ったモノはすぐ新しくなくなる。「新しい」以外の価値がなければすぐに劣化する。反対に、「新しい」以外の価値があれば時間を越えて求められる▼「新しい」だけでは価値がなくなった遊技機。中古価格で200万円超の台が数年にわたり取り引きされ続ける。ただ、検定期間というタイムスタンプは容赦ない。強制的に新陳代謝を図る野焼きと同じか(桜)

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