『TRIVIAL MARKET』(日刊遊技情報2017年7月12日号)

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▼日本の人口減少はずいぶん前から喧伝されていて、それを業績不振の最大理由に挙げている会社も多いが、人口の絶対数の減少が実際に確認されたのはつい2年前の国勢調査がはじめて。1920年に国勢調査を開始して約100年後に初めて人口が減少した▼16年には年間出生数も初めて100万人を切って98万人となった。再び越えることはないと予測されている。そして問題はここから。頂上を極めたあとの下り勾配は急峻で、今後100年経たぬうちに日本の人口は5000万人まで減ると予測される。「こんなに急激に人口が減るのは世界史において類例がない」(『未来の年表』河合雅司著)▼人口減の影響を受けていた企業があるなら、本当に急減する本番を迎えるこれから、どれほどひどいことになるのか。人口減は戦争に匹敵するほどの「有事」だが、変化が緩慢な「静かなる有事」だから危機感が薄い、と著者。逃げられない現実を迎えるために戦略的縮小を提言する。「求められている現実的な選択肢とは、拡大路線でやってきた従来の成功体験と訣別し、戦略的に縮むことである」▼いまだ成長を求める時代錯誤を改め、現実を見据えて意識的な戦略的縮小を選択する。なんだ業界のことではないのかと疑う(桜)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

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