『TRIVIAL MARKET』(日刊遊技情報2017年8月1日号)

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▼生きることは探すことに等しい。「生物の世界ではナンバーワンしか生きられない」と生物学者の稲垣栄洋氏(『弱者の戦略』)。二種類の生物を水槽で飼うと、水やエサが豊富にあるにもかかわらず最終的に一種類だけが生き残り、片方は駆逐されて滅びる。生き物の世界は弱肉強食▼ところが共存できる生物もいる。なぜか。棲む場所とエサが異なるから。生態学ではこれを「棲み分け」や「ニッチ」という。棲む場所を「ずらして」競争を回避し、自分だけのニッチを確保する。「すべての生物は少しずつ居場所をずらしている」▼いま生きている生物はその場所でオンリーワンでありナンバーワンだからこそ生き残っている。ただいつまでも同じニッチに安住できるとは限らない。強者は常に弱者の領域に入り込もうとする。弱者の戦略とは、「他の生物がナンバー1になれない場所を探し、自らがナンバー1になる自分の居場所を『探す』こと」。そのために「ずらす」のだ▼ルールがシンプルなゲームほど強者に有利。条件が多様で複雑なほど弱者に勝つチャンスが生まれる。であれば安定した環境より不安定な環境の方が弱者にとってはチャンスがある。変化が起これば新たなニッチが生まれるから。どこのニッチにずらすか(桜)

弱者の戦略 (新潮選書)

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