『TRIVIAL MARKET』(日刊遊技情報2018年12月10日号)

▼近所の公園の木々が鮮やかに紅葉しているのを見て、そもそもなぜ紅葉するのだろう、その生存戦略において進化的に何か有利な意味はあるのだろうかと思い、ネットで調べてみる。なんと紅葉は植物のリストラ策だった▼動かない植物は太陽の光を浴びて栄養分を作り出す。それが光合成。春夏の強い太陽光のもとで緑の葉は盛んに光合成をして糖と酸素を作り出す。ところが秋になると太陽の光が弱くなり、作り出す栄養分より葉を茂らせておくために必要な栄養分の方が多くなる。つまり赤字▼植物は効率の悪くなった葉を落とすことで生存を維持しようとする。そのためにまず水分や栄養分を葉に送らないようにする。葉の細胞側では光合成を行っていた葉緑素が壊れ、緑色が抜けると黄色い色素が表れるのだ。赤く色づく木々の場合も、同様に栄養補給がなくなって葉に残っていた糖が変化して赤くなる▼紅葉のメカニズムが植物の冬支度であることは子ども時分の記憶に残っていたが、太陽光が弱くなり、気温が低くることに対応した生き残り戦略であると考えると身につまされる。公園にはすでに葉を落とし寒風のなかに立ちすくむ木々もある。これから厳しい環境を迎えるための決断後の荘厳な姿(桜)

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Photo by Jeremy Thomas on Unsplash

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