『TRIVIAL MARKET』(日刊遊技情報10月21日号)

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▼かつて国民的エンターテインメントと言われ、1人が年間10回以上足を運ぶ娯楽の中心だったのが、次第に凋落の道をたどり、作り手側も予算の減るなか粗製乱造をつづけ、連休に向けた大作だけに集中するようになって、動員数がかつての10分の1にまで激減してしまった産業。パチンコではない。映画▼観客数10億人が、最近は1億人を少し超える程度。特に時代劇の落ち込みは目を覆うほど。映画からテレビに軸足が移り、ヒット作も生まれたが結局衰退は止まらない。「テレビ時代劇の危機を生んだ大きな原因は、視聴率の調査方法が変わったこと」(『なぜ時代劇は滅びるのか』春日太一著)▼世帯視聴率から個人視聴率へ。「何世帯が見たか」ではなく「どんな年代の性別個人が見たか」という分析に変わった。つまり何人見たかから誰が見たかへ▼途端に若者をターゲットにするスポンサーは高齢者層の多い時代劇スポンサーから離れた。その後は坂を転がるように、ひたすらリメイク作が量産され、観客不在のまま現在を迎える。「恐らく、時代劇はこのままではそう時間のかからないうちに『死ぬ』だろう。人を育てることを放棄し、若者が希望を持てない業界に未来などないからだ」(前掲書)。時代劇だけか(桜)

なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)

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