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2022年のパチンコ業界を振り返る【8月編】まだまだ様子見の時期で新店は少なくお盆休みが終わると閉店ホールが激増

『メガガイア調布』

新規則機イヤーとなった2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となったことは間違いないだろう。実に様々な出来事があったものだ。そんな中で今回は2022年8月の出来事を振り返ってみたい。

8月期はM&Aによる既存店の譲渡・取得が比較的目立った月であった。特に北海道を代表するパチンコチェーン「正栄プロジェクト」グループでは『プラスイーグル砂川店』をマルハングループへ、そして『イーグルベイプラス函館店』をベガスベガスグループへと事業承継させるなど事業構造の見直しを推進していたものだ。

北海道の「正栄プロジェクト」が立て続けに経営ホールを売却、函館市のパチンコ店『イーグルベイプラス函館店』がベガスベガスの傘下へ

またお盆休みを控えて、少なからず新店がグランドオープンを果たしている。中でも業界4位の経営店舗数を誇る「ガイア」グループが約2年半ぶりとなる新築ホール『メガガイア調布』をオープンしたニュースには驚かされた方も居たことだろう。近年では既存店の閉鎖ばかりが目に付いてきたが、これが反転攻勢の狼煙となるのか、大いに注目を集めたところである。

8月9日にグランドオープンしたパチンコ店『メガガイア調布』がまずは順調な船出、ガイアグループ3軒で1600人の遊技客を集める

更に1都11県にて62軒ものパチンコホールを展開してきた一大チェーン「NEXUS」グループが『エルグラン日向店』の跡地に『スーパーDステーション日向店』をグランドオープン。これにて宮崎県へ初進出を果たしていた。

宮崎県日向市のパチンコ店『スーパーDステーション日向店』が8月11日にグランドオープン、前店より大幅増台して宮崎県へ初進出

ただし、まだまだパチンコ業界全体の業況が厳しかったこともあって、例年ほどの新規出店案件は見られなかった。それよりもまずは既存店のテコ入れが優先された格好である。お盆商戦に向けて多くの有力ホールが改装オープンを行っている。神戸市・三宮エリアで高い集客を保持していた『アクセス三宮』は増床グランドリニューアルを実施していた。

神戸市・三宮エリア最大級のパチンコホールが誕生!高稼働店舗『アクセス三宮』が8月8日に増床グランドリニューアル

一方で、お盆休みが終わるとともに閉店ホールが再び急増している。2022年では1月・5月に次いで3番目に多かった。やはり小規模ホールが目立ち、老舗ホールが続々とその歴史に幕を閉じている。東京都板橋区の『アミュズワン』は創業から72年間営業してきたが、一旦休業となっている。また愛知県名古屋市の中区にて営業してきた『栄FUJI』の閉鎖ニュースも関心を集めていた。

名古屋市中区のパチンコ店『栄FUJI』が8月31日を以って閉店に、老舗ホールの閉鎖ニュースからは時代の変わり目を感じる

『楽園アメ横店』が新規出店を予定している東京都・上野エリアでも閉店が続き、『上野ダイヤモンド』が8月末の営業を以って閉店していた。都内の老舗ホールが無くなっていくのは寂しい限りであるが、これも時代の流れといったところか。更に『サイバースパーク上野店』も同時期に閉鎖され、31年の歴史に幕を下ろすこととなっている。

東京都台東区のパチンコ店『サイバースパーク上野店』が8月31日を以って閉店に、東洋観光㈱では3軒全てを今年閉鎖

こうした店舗閉鎖の動きは大手チェーンでも見られ、特にドミナント展開エリアで経営ホール数を減らすケースがますます増えてきたのもこの時期だった。神奈川県の優良法人として名高い「マタハリー」グループでは「雑色駅」からすぐの『PIA雑色 本館』を閉店していた。

東京都大田区のパチンコ店『PIA雑色 本館』が8月21日を以って閉店に、「新館」との店舗統合で30年の歴史に幕を下ろす

8月末には大阪府を中心にパチンコホールを展開してきた旭金属熱錬株式会社(アサヒグループ)が自己破産申請の準備に入ったと報じられるなど、まだまだ業界全体の厳しさを感じさせる暗い話題の方が多かった印象だろう。9月期編へ続く。


コメント:2件 コメントを書く

  1. 反転攻勢の機運がー、からの閉店激増って
    即落ち2コマみたいな感じやな
    どこに機運があったの?

    5
    0
  2. センスがないんだから
    もう止めとけよ

    3
    0

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