「ダイエーグループ」は福島県を中心にパチンコホールを店舗展開するチェーン企業である。２００７年に民事再生法の適用を申請した際には、文字通り業界に激震が走ったものだ。Ｄショックなどとも呼ばれ、５号機問題と並んで業界史に残る出来事だったといえよう。あれから１０年以上の月日が流れ、今では完全に立ち直ったように見える同グループ。

経営店舗は主に「ダイエー」の屋号を冠し計２９店舗を運営。その内訳は福島県（９店舗）、宮城県（９店舗）、山形県（１店舗）、茨城県（２店舗）、栃木県（２店舗）、埼玉県（５店舗）、そして千葉県（１店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は約６０８台で、小規模ホールから大型店まで多肢に渡る。

中でも１３２０台の設置台数を誇る『ダイエー鷲宮店』が最大規模となり、基幹店舗の一つと称せるだろう。グループ全体での総設置台数は２万台に迫り、北関東を中心として確固たる地位を再構築した。

なお、２０１６年９月には、宮城県を地盤とする「仙台観光株式会社」のパチンコ事業を承継。タイガー１０店舗を傘下に収めるなど事業規模を一気に拡大していたものだ。

ただし以降は新規出店等の大きな動きはみられず。一方で、２０１９年には『ダイエー北会津店』と『ダイエー高崎店』を閉鎖し、２０２０年１月には『ダイエー本郷店』を閉店している。

２０２２年にも１軒が閉鎖されたが、２０２３年の店舗閉鎖は確認されていない。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗一覧
２０２２年９月：『パチンコタイガー六丁の目店』（宮城県４３５台）
（２０２３年１２月１日記載）