「合田観光商事グループ」は北海道を中心にパチンコホールを店舗展開する有力チェーンである。経営店舗は全て「ひまわり」の屋号を冠しており計３５店舗を運営。その内訳は北海道（２７店舗）、青森県（２店舗）、秋田県（２店舗）、宮城県（２店舗）、そして岩手県（２店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は約５３５台で、中規模ホールが大半となっている。

それでも「新和グループ（プレイランドハッピー）」や「正栄プロジェクトグループ（イーグル）」といった北海道における強豪企業を凌ぐ店舗数を保有しており、文字通り北海道を代表する企業の一つと評してよいだろう。ちなみに「北海道胆振東部地震」の際には災害備蓄品を一般提供するなど、地域のコミュニティーセンターとして積極的に貢献していた。

そんな同社は１９５２年に創業した。創業者の合田アイ子さんが道東の弟子屈町にて隣家の主婦と一緒に自宅を改造して開店。わずか４０台の小さなパチンコ店から始まったという。なお、この頃から培われた「お客様第一主義」は、今でも「パチンコひまわり」の大事な経営方針となっているようだ。

そして２０２２に記念すべき７０周年を迎えることに。ホームページなどでは「北海道・道東の弟子屈から全道へ、そして全国へ。戦後、娯楽の為にひとりの主婦が始めた街のパチンコ屋さんは７０年目を迎えました」とアピールされていた。

２０１８年末には『Ｒ３６ひまわり』をグランドオープン。ちなみに同店は「正栄プロジェクト」が営業していた『イーグルパーク月寒店』跡への居抜き出店であり、（２０１６年末に移転新設した『北見ひまわり』以来となる）約２年ぶりの新規オープンだったものだ。しかしながら１年後の２０１９年末には早くも閉店してしまっている。

なお、それと同時期に『ひまわりＳ室蘭店』を居抜き出店して以降は、新規出店等の大きな動きはみられていない。一方で２０２３年には１軒の店舗閉鎖が確認されている。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２１年８月：『北広島ひまわり』（北海道４３０台）
２０２２年９月：『ウエストサイドひまわり』（北海道４２３台）
２０２３年４月：『柏林台ひまわり』（北海道４８０台）
（２０２３年１２月１日記載）