「ノヴィルグループ」は徳島県を中心にパチンコホールを店舗展開するチェーン企業である。経営店舗は主に「ミリオン」の屋号を冠しており計４０店舗を運営。その内訳は徳島県（２７店舗）、高知県（７店舗）、香川県（３店舗）、千葉県（２店舗）、そして兵庫県（１店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は４８７台と小規模ホールから大型店まで多肢に渡り、１０００台以上の巨艦ホールも２軒運営している。

なお、２０２０年６月には基幹店舗の一つとなる『ミリオン明石店』（兵庫県）で風営法違反を指摘されたとして、半年ほどの休業を発表。このニュースは驚きをもって伝えられたものだ。２０２０年末には休業期間を経てグランドリニューアルオープン済みである点も付記しておきたい。

また、ホールを運営する一方で、遊技機メーカーも傘下に収める同グループ。２０１２年６月には「株式会社バルテック」を、そして２０１６年１月には「株式会社大和製作所」をそれぞれグループ企業に編入している。その他、県内最大となるタクシー事業や海外事業にも進出を果たすなど、幅広い事業展開でも知られている。文字通り、徳島県を代表する企業と評してよいだろう。

２０１９年８月にはＭ＆Ａにより「昌栄産業」が運営していた香川県の２店舗を取得。それぞれ『ミリオン観音寺店』『ミリオン観音寺吉岡店』として屋号変更の上でグランドオープンを果たしていた。それらに続いて、２０２０年８月には高知のホームラングループ７店舗の取得も発表。これにて経営店舗数は一気に４０軒まで伸長し、高知県初進出も相まって四国エリアでの存在感はますます高まっている。

ただし香川県綾歌郡にて営業してきたパチンコホール『ミリオン宇多津店』が２０２３年９月１８日（月）の営業を以って一時休業している。昨年１２月頃に報じられた「くぎ曲げ」問題との関連を思い浮かべた方も居ることだろう。

同社が経営するパチンコホールにおいて「店長１名および店員２名の計３名が風俗営業法違反（無承認設備変更）の疑いで書類送検された」と一部のメディアが報じていた件である。当時の報道によると「（昨年の）６月３０日と７月３日に勤務するパチンコ店で遊技機３台のくぎをハンマーのようなもので曲げて不正に改造した疑い」が持たれているという話だった。

ちなみにその際には対象となる店舗名は明かされていなかったため、詳細は確認出来ていない。故に今回の『ミリオン宇多津店』における休業が、その件と関係しているのかどうかは不明だ。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗は無し
（２０２３年１２月１日記載）