「安田屋グループ」は首都圏を中心にパチンコホールを店舗展開する有力チェーンである。経営店舗は全て「やすだ」の屋号を冠しており計２２店舗を運営。その内訳は東京都（９店舗）、埼玉県（６店舗）、千葉県（４店舗）、神奈川県（２店舗）、そして群馬県（１店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は５７４台で、小中規模ホールから大型店まで多肢に渡り、１０００台を超える巨艦ホールも２件運営。中でも１２３５台の規模を誇る『やすだ戸田店』は高い集客力をみせる優良ホールである。

「駅前立地型」の店舗が多く、且つパチンコ機の比率が比較的高めなのも特徴の一つか。１店舗当たりの平均台数については、強豪企業の中ではやや小さめの部類に入る。近年では新規出店などの大きな動きも特に見られず、経営方針は非常に堅実という印象だ。なお、昨年の緊急事態宣言発令時にはむろん全店休業を実施しており、その間には従業員に対して「休業手当１００％支給」を行っていた点も付記しておきたい。

また、２０１７年９月には、同社の完全オリジナル機となる『ＹＡＳＵＤＡ７』を新台導入。㈱ＪＰＳとの共同開発により生み出されたＰＢ（プライベートブランド）機である。これ以前は「ダイナム」クラスの規模がないと事業として成り立たないと考えられていたＰＢ機であるが、同社が先駆けとなり、以降は多くの企業で実施され始めている。

２０２１年１２月には千葉市花見川区の『やすだ幕張店』が２ヶ月の休業を経て９６０台から１２４２台へ改築を行ったことも記憶に新しいところ。更に２０２２年８月には千葉県柏市にて営業してきた『やすだ柏店』が閉店・解体されて、２０２２年末に新築ホールとしてグランドオープンを果たしている。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２０年　７月：『やすだ大山１号店』
２０２０年１０月：『やすだ大山２号店』
２０２１年　２月：『やすだ江古田店』
２０２１年　８月：『やすだスロット仲宿店』
２０２２年　８月：『やすだ柏店』（千葉県６４０台）
（２０２３年１２月１日記載）