「松原興産グループ」は関西圏を中心にパチンコホールを店舗展開するチェーン企業である。経営店舗は主に「京一（キョーイチ）」の屋号を冠しており計１９店舗を運営。その内訳は京都府（１１店舗）、大阪府（８店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は１０１６台と大型ホールが多い。

ちなみにコロナ禍以前には１０００台超の店舗が１１軒ほどみられたものの、コロナ対策として「遊技台の間引き営業」には特に力を入れていたようだ。なお、２０２０年４月には『京一七条店』のリニューアルオープンを実施しており、当初は総設置台数２１４３台のマンモスホールへと生まれ変わる計画だったと聞く。しかしながらコロナ禍によりオープン時期が多少ずれたこともあって、方針転換を敢行。オープン時にはパチンコ・パチスロともに間引き営業を徹底し計１０８０台でのオープンと相成っていた。（その後はリニューアルにより増台している点も付記しておきたい。）

近年では改装リニューアルなど既存店舗のテコ入れに注力しているようで、新規のグランドオープンは２０１５年まで遡る。その前年に『ＺＥＴＴＡ京一久世店』と『ＺＥＴＴＡ京一宇治店』の巨艦２店舗を新規開設していて、その際に「ＺＥＴＴＡ」ブランドが初お目見え。翌２０１５年には『ＺＥＴＴＡ京一新堀川店』に続いて、『ＺＥＴＴＡ　ＫＹＯ－ＩＣＨＩ梅田』が大阪の激戦区・梅田エリアに進出を果たしていた。そして、２０１８年６月には屋号変更にて『ＺＥＴＴＡ茶屋町店』がグランドオープンしており、同ブランドホールは計５件となっている。今後も新店や基幹店舗の改装時には「ＺＥＴＴＡ」の屋号を冠す店舗が増えていくことだろう。

資源の選択と集中に加えて、圧縮営業の成果にも注目したい企業といえよう。２０２２年には２軒の店舗閉鎖が確認されている。また、２０２３年には２軒が休業となっており、営業中の店舗は徐々に減っている。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２０年１１月：『京一伏見店』（京都府３６４台）
２０２０年１１月：『新天地横大路店』（京都府４９０台）
２０２１年　４月：『京一深草店』（京都府１７９台）
２０２１年　８月：『キョーイチ枚方南店』（大阪府６７６台）
２０２２年　１月：『京一大枝店』（京都府５９８台）
２０２２年　１月：『大久保イーゴス』（京都府４８０台）
（２０２３年１２月１日記載）