「タツミコーポレーショングループ」は兵庫県を中心にパチンコホールを店舗展開するチェーン企業である。経営店舗の大半は「ミクちゃんガイア」の屋号を冠しており計１９店舗を運営。その内訳は兵庫県（１８店舗）、大阪府（１店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は約５６６台と小中規模ホールが目立つ構成ではあるものの、１０００台を超える巨艦ホールも２件運営。兵庫県加古川市に店舗を構える『ミクちゃんガイアアリーナ店』（１２１４台）と『ミクちゃんガイア加古川ジョイパーク店』（１０３９台）の両店が名実ともに旗艦店舗と評せるだろう。

近年では既存店舗のテコ入れに注力していて、２０１７年には『ミクちゃんガイア垂水店』『ミクちゃんガイア垂水東店』などを相次いでグランドリニューアルしていた。特に１０００台超の設置台数を誇っていた『ミクちゃんアリーナ茨木店』は、データベース上からも旗艦店舗の一つに映ったものだ。ちなみに同店については、新ブランドとなる『ブラックミクちゃんアリーナ茨木店』（９９９台）として２０２１年４月にグランドリニューアルオープンを果たしたばかり。新コンセプトを掲げる１号店として注目が集まったものの、２０２１年１１月に閉鎖が告知されている。なお、店舗ＨＰには「激しい強敵（競合店）との戦いの末、１１月２３日をもって、この市場より『卒店』する事と致しました。」と記載されている通り、屋号変更オープン後も苦戦していたようだ。

２０１８年５月には『ミクちゃんアリーナ西脇店』を新築でグランドオープン。加えて２０１８年７月には『スロットサロンピーチ！』と『パーラー虎王　豊岡店』を傘下に収め、そして同年１２月には山口県下で営業していた『アミューズメントＧ７』をグループ化。更に２０１９年６月には大阪府の『正晃ホール』を事業承継するなど、着実にその勢力を拡大してきた。

一方で２０２２年に入ると既存店の店舗統合を積極的に行い、事業のスリム化を推進している。店舗統合や売却も含めるとコロナ禍以降では計１５軒となっている。

なお、２０２３年１０月には久しぶりの出店案件となる『ミクちゃんピエロ５５５』をグランドオープンさせている。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２１年　９月：『ミクちゃんガイア西宮店』（兵庫県２７０台）
２０２１年１１月：『ブラックミクちゃんアリーナ茨木店』（大阪府９９９台）
２０２１年１２月：『ミクちゃんガイア新長田店』（兵庫県２７９台）
２０２２年　１月：『ミクちゃんガイア豊岡店』（兵庫県２４８台）※店舗統合
２０２２年　１月：『ミクちゃんガイア泉ヶ丘店』（大阪府２８３台）※店舗統合
２０２２年　５月：『ミクちゃんアリーナ宝塚店』（兵庫県２１８台）
２０２２年　９月：『ミクちゃんガイア宝塚店』（兵庫県２８４台）
２０２２年　９月：『ミクちゃんアリーナ長門店』（山口県３４０台）
２０２２年１０月：『ミクちゃんガイア板宿』（兵庫県１９１台）※店舗統合
２０２２年１０月：『ミクちゃんアリーナ東大阪店』（大阪府７４２台）※売却
２０２２年１１月：『ミクちゃんガイア東加古川店』（兵庫県３６９台）
２０２３年　１月：『ミクちゃんアリーナ柳井店』（山口県４１８台）
２０２３年　２月：『ミクちゃんガイア垂水東店』（兵庫県３００台）
２０２３年　５月：『ミクちゃんアリーナ学園南店』（兵庫県７６５台）
２０２３年　５月：『ミクちゃんアリーナ東大阪店』（大阪府７４２台）
（２０２３年１２月１日記載）