「第一実業グループ」は新潟県にてパチンコホールを店舗展開する有力チェーンである。経営店舗は全て「ＤＡＭＺ（ダムズ）」の屋号を冠しており計１９店舗を運営。その全てが新潟県内に位置し、県内に限ればトップの店舗数を誇っている。「シリウスグループ（エヌワン）」と並んで同県を代表するチェーン企業の一つと評してよいだろう。

１店舗あたりの平均設置台数は約５４１台で、小規模ホールから大型店まで多肢に渡っている。なお、９１４台の『ＤＡＭＺ県央店』が最大規模となり、１０００台を超える巨艦店舗は存在しない。加えて、パチンコ機中心の営業戦略となっている辺りも含めて、シリウスグループとよく似た構成だといえよう。

近年では新規出店といった大きな動きは見られず、グランドオープン自体は２０１４年末の『ＤＡＭＺ新発田店』まで遡るようだ。堅実な経営スタイルでも知られており、２０１６年にグランドリニューアルを敢行した『ＤＡＭＺ竹尾インター本店』など、基幹店舗へ資源を集中させている様相もうかがえる。弊社のデータベース上からは『ＤＡＭＺ県央店』『ＤＡＭＺ小新』と合わせて三本柱といったところか。大きな存在感を示している。

そんな同社の社長らが風営法の賞品買取違反の疑いで逮捕されたと複数のメディアが報じたのは２０２２年９月末頃のこと。報道によると、４月上旬から７月上旬までの間、『ＤＡＭＺ佐和田』『ＤＡＭＺ新発田店』『ＤＡＭＺ竹尾インター本店』の付近において、利用客から景品を買い取った疑いが持たれていたという。

結果的に社長が風営法違反の罪で略式起訴され、新潟簡裁は罰金５０万円の略式命令を出したと報道されていた。なお、同容疑で逮捕・送検されていた他３名については不起訴処分になったようだ。この影響で当該店舗については２０２３年に三ヶ月の営業停止処分も受けていた。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２２年１月：『ＤＡＭＺ十日町本町店』（新潟県２２２台）
２０２２年１１月：『ＤＡＭＺ佐和田』（新潟県４４２台）
（２０２３年１２月１日記載）