「カクタグループ」は千葉県を中心にパチンコホールを店舗展開する有力チェーンである。経営店舗は全て「パールショップともえ」の屋号を冠しており計２９店舗を運営。（なお、「株式会社カクタ」と「株式会社ビショップ」の親族企業を本稿では同グループとみなして集計している点にご留意いただきたい。）その内訳は千葉県（１７店舗）、茨城県（７店舗）、神奈川県（３店舗）、埼玉県（１店舗）、そして東京都（１店舗）だ。

１店舗あたりの平均設置台数は約６４９台と、小中規模ホールから大型店まで多肢に渡っている。１０００台を超える巨艦ホールも５軒運営しており、元来集客力にも定評があるなど千葉県を代表する企業グループの一つと評してよいだろう。ちなみに、パチンコ業界全体で事前に申し合わせしていた旧規則機の撤去期限について、同グループが独自の解釈をみせたことでも話題を集めていたものだ。

２０１７年には『アクト平塚店』と『アクト大和店』の２店舗を傘下に収め、２０１８年には『パールショップともえ淵野辺店』が居抜きでグランドオープンしていた。しかしながら以降は新規出店等の大きな動きは特段みられていない。

そんな中で、２０２１年末に『イーグルＲ富里店』（千葉県４７８台）をＭ＆Ａにより取得したことが官報に公告されたことは記憶に新しいところだろう。同店は北海道を基盤とする「正栄プロジェクト」が経営してきた店舗だ。その後に同店は閉店しているため、屋号変更を伴うグランドオープンが行われるのかにも注目していきたいところである。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２１年２月：『パールショップともえ平塚６０６』（神奈川県５７０台）
２０２２年７月：『パールショップともえ新生店』（千葉県２２８台）
（２０２３年１２月１日記載）