回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)は20日、東京都文京区後楽の東京ドームホテルにおいて、同組合関東甲信越支部の新年研修会と懇親会を開催。回胴遊商では、全国の支部単位でそれぞれ、新年研修会と懇親会を開催している。
伊豆正則理事長冒頭の挨拶で、「今年は業界の未来のために行動する年。私は“今年の一文字”を『整』とした。明確なビジョンを構築し、遊技場や遊技機、遊技機流通の環境整備を行わなければならない。当組合は今年5月27日に組合20周年を迎える。これからもっとも短くても5年後までのビジョンを構築する必要がある。10年近く理事長をしているが、この1、2年が業界の運命を左右する時期となるだろう。販売会社の発展や地位向上に向け、今年1年、ご支援、ご協力をお願いする」と述べ、組合20周年の節目の年に、業界の発展に向けて行動を起こす決意を披露した。
各委員会による活動の報告を経て、記念講演が行われた。講師は元観光庁長官で現在は京都大学経営管理大学院特命教授の溝畑宏氏。演題は「2020年東京オリンピック・パラリンピックとIRで日本を元気に」であった。溝畑教授は、2020年に東京での開催が決定したオリンピック・パラリンピックと、日本での実現が模索されているIR施設を取り巻く環境を俯瞰。そのうえで、日本が諸外国に比べて外国人の観光客やビジネス客の受け入れ態勢が整っていない点を指摘した。また同時に、日本の観光業が潜在的に大きな可能性を秘めている点を強調。「日本が成長するには、サービス産業の生産性を高めることだ。サービス産業に対する外需を取り込むことによって、内需も拡大できる可能性がある。内需としては、日本の個人資産は高齢者の貯蓄を中心に約1500兆円と、お金は十分にある」と語った。
回胴遊商では20周年となる5月27日に東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪において、「創立20周年記念式典・記念祝賀会」開催を予定している。
[1月23日・日刊遊技情報]