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フィールズ、2014年3月期決算と2015年3月期業績予想、さらにディ・ライトとの提携を発表 ~今期経常は49%減益の見通し

フィールズは4月30日、2014年3月期決算短信[日本基準](連結)を公表した。だがこの発表時には、今期2015年3月期の連結業績予想値は開示されなかった。同社は連休明けの5月7日、経常利益が前期比48.8%減となる予想値を発表。サミーおよびロデオとは、「事業提携関係全般のあり方について慎重に協議を重ねている状況下」にあるとし、ロデオ製新機種の販売を計画に含めていない。同社は同日、新たに大一商会グループのディ・ライトおよび七匠と、業務提携に至ったと発表した。

2014年3月期通期の経営成績は、売上高1149億400万円(対前期増減率プラス6.3%)、営業利益97億9100万円(同マイナス5.1%)、経常利益97億6500万円(同マイナス4.9%)、当期純利益53億7000万円(同プラス13.7%)と、ほぼ前期並みを維持。減益は「中長期的な成長を見据えた諸施策や先行投資を推進した」ためと説明した。遊技機の販売台数は、パチンコ4機種約16万3000台(対前期比約6万3000台増)、パチスロ7機種約23万台(同約2000台増)。パチスロでは新たにミズホブランドが商品ラインアップに加わった。

2015年3月期通期の連結業績予想値は、売上高1000億円(対前期増減率マイナス13.0%)、営業利益50億円(同マイナス48.9%)、経常利益50億円(同マイナス48.8%)、当期純利益25億円(同マイナス53.4%)としており、営業利益と経常利益は前期からおよそ半減している。

大一商会グループのディ・ライトとの業務提携では、フィールズが保有するIP(知的財産)と全国流通網を活用することで合意した。

一方、2013年に日本遊技機工業組合(日工組)に加盟したばかりの新興遊技機メーカーである七匠との業務提携については、フィールズと七匠は七匠の設立以来、「パートナーシップに基づく同社ブランドの立ち上げを模索」してきたと説明。業務提携の合意にあたってフィールズは、七匠の株式の38.9%にあたる210株を取得した。七匠も、フィールズのIPと全国流通網を活用する。

[5月8日・日刊遊技情報]

フィールズ株式会社

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