一般社団法人日本遊技産業経営者同友会(同友会)は15日、東京都千代田区隼町のホテルグランドアーク半蔵門において、同会が1994年10月の設立から20年の節目を迎えたことを記念する創立20周年記念式典を開催した。業界の内外から多くの来賓が出席した。
式典の冒頭で、20年間の歩みをスライドで上映。行政講話では警察庁生活安全局保安課の大門雅弘課長補佐が同課の楠芳伸課長のメッセージを代読した。また日遊協の庄司孝輝会長が祝辞を述べた。
同友会の松田高志代表理事は主催者を代表し、以下のような要旨の挨拶を行った。
「成人を迎えた我々同友会は、かつてもこれからも、パチンコ・パチスロ産業を愛し、より成長させ、走りつづける。ホール経営者の意識改革こそが産業の発展の道筋であり重要だ。ファン人口が1000万人を切った危機的な状況のなか、自社の利益を追求しつづけることに疑問を感じる。全国のホール経営者すべてが、国民視点で業界全体について思考し、行動することを願っている。
今こそ各団体の垣根を越えた議論、スピード感ある実行力が必要だ。業界統一の広報窓口を設置し、業界の現状や取り組みを国民に広く知ってもらい業界のイメージアップを図ることが何よりも肝要。横断的組織である日遊協へすべての業界団体が団体加盟をし、業界内の団結をより強固にすることこそが、産業消滅の危機を回避できる方法だと考える。
現時点では多くの国民からノーを突きつけられているこの産業。このノーに向き合い、ひとつずつイエスを積み上げていくことこそが、我々の未来に繋がる。」
記念式典に先立つ第1部では、吉田ソースの吉田潤喜会長が、「本物の戦略は100%のパッションからくる」と題した記念講演を行った。
つづく第2部では、全日遊連の阿部恭久理事長、日遊協の庄司会長、日工組の金沢全求理事長、日電協の里見治理事長に、同友会の松田代表理事がパネラーとなり、同友会の東野昌一副代表理事をコーディネーターとして、「業界トップが語る、パチンコ・パチスロの未来」をテーマとしたパネルディスカッションが行われた。
第3部が記念式典となり、行政講話のなかでは、「のめり込み問題への対策」、「賞品に関する問題」、「遊技機の不正改造の絶無」、「広告宣伝規制等の健全化の徹底」、「ホールにおける置き引き対策」の5点が言及された。
第4部の記念祝賀会は場所を移して行われ、全日遊連の阿部理事長、日工組の金沢理事長、日電協の里見理事長らがあらためて祝辞を述べ、同友会20周年を祝った。またこの場において、同友会が推進する「秋葉原アンテナショップ(仮)」のイメージ動画が公開された。このアンテナショップの映像については今回が、公の場での初めての上映となった。
さらに翌16日には、千葉県印西市造谷の総武カントリークラブ印旛コースにおいて、同友会主催のチャリティゴルフコンペが開催されている。
[2014年10月22日・日刊遊技情報]