ユニバーサルエンターテインメントは12月29日、同社がフィリピンにおいてすすめるカジノリゾートプロジェクトをめぐって同社の多額な資金が社外に流出した事件の内部調査を行っていた第二次第三者委員会による2014年3月18日付「中間報告書」を個人名を伏せるなどした要約版を公表した。この報告書はこれまで、当局による捜査が進行中であったことから不開示とされてきた。
また、昨年5月に東京地検に刑事告発した資金の社外流出事件について同年12月に不起訴処分の通知を受けたこと、さらに2014年12月16日付で第三者により提訴されていた同社取締役会長の岡田和生氏を被疑者とする刑事告発が嫌疑不十分により不起訴となったことなどから、同社グループおよび役職者が贈賄を行ったとされる疑惑は解消されたとして、12月29日の取締役会において第二次第三者委員会の解散を決議したと発表した。
同社がウィングループやその関係者、およびアクセスジャーナル関係者らに対する刑事告訴と告発もまた、12月16日付で不起訴となっている。ただし、同社による元従業員に対する資金の社外流出事件についての民事訴訟は係属中である。
[2015年1月7日・日刊遊技情報]