業界14団体の共催によるパチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会が27日、東京都港区新橋の第一ホテル東京で開催された。約460人の業界関係者が新年を祝い、親睦を深めた。
会の冒頭で、全日遊連の阿部恭久理事長、日工組の金沢全求理事長、日電協の里見治理事長が挨拶を行った。全日遊連の阿部理事長は、「業界はどうあるべきかを見直すとき。“業界目線”を改めて国民の視点に立つ必要がある。ホールとメーカー、そして業界全体がまとまって取り組まなければ、国民はパチンコが変わったと感じない」と述べ、団体間の一致協力を呼びかけた。
警察庁からは生活安全局保安課の小柳誠二課長と大門雅弘課長補佐が来賓として出席。小柳課長は、「違法に対しては厳しい対応をとらざるを得ないが、パチンコが健全になるための施策を引きつづき推進する」と述べ、業界の団結と自主的な取り組みに期待を寄せた。
また、パチンコ・パチスロ産業21世紀会として、「安心娯楽宣言」を発表した。この宣言は、①「ファンの多様なニーズに応えられる遊技の創設と遊技機の開発推進、新たなファン獲得のための諸活動を実施します」、②「のめり込み防止対策、置引き防止などの防犯対策を通じ、お客様が安心できる遊技環境のご提供に重点的に取り組んで参ります」の2点により構成される。この宣言には、警察庁の担当官が14日に6団体の代表者に対し伝えたとされる要望、および23日の全日遊連全国理事会において小柳課長が行った行政講話の内容に、業界が一丸となって真摯に取り組んでいく決意をアピールする狙いがあったものと思われる。
[2015年1月30日・日刊遊技情報]