カプコンは7日、2015年3月期決算短信[日本基準](連結)を発表した。同期の通期経営成績は、売上高642億7700万円(対前期増減率マイナス37.1%)、営業利益105億8200万円(同プラス2.7%)、経常利益108億5100万円(同マイナス0.9%)、当期純利益66億1600万円(同プラス92.1%)。減収となったものの、開発体制の効率化が奏功し、営業利益率は16.5%と大幅に改善した。
パチスロ機部門を含むアミューズメント機器事業では、型式試験方法の変更の影響により新機種投入の延期を余儀なくされ、好調だった前期の反動減も重なって、セグメント別売上高は75億4000万円、前期比では67.4%の減少となった。品薄のラインナップとなったものの、上期に投入した「戦国BASARA3」や高採算のリピート販売が収益を下支えしたとしている。
あわせて発表された2016年3月期の通期連結業績予想値は、売上高760億円(対前期増減率プラス18.2%)、営業利益120億円(同プラス13.4%)、経常利益117億円(同プラス7.8%)、当期純利益77億円(同プラス16.4%)と増収増益を見込む。パチスロ開発については、新基準に対応した仕様変更を行い、型式試験に適合できる機種の開発を迅速に進める方針。