日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)と回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)は18日、東京都台東区東上野の日電協会議室において、いわゆる「闇スロ」撲滅に対する業界紙(誌)向けの説明会を開催した。
闇スロ撲滅に向けた日電協と回胴遊商による取り組みとして、リニューアルした「闇スロ撲滅宣言ポスター」をホールや各種掲示板、飲食店に掲示要請したほか、闇スロ情報を収集するサイト「闇スロ撲滅宣言」をリニューアルして開設したことなどを説明。闇スロ店で動かないパチスロの仕組みについての研究と、8号営業のゲームセンター・アミューズメント施設の業界団体との連携を、今後の検討協議事項に挙げた。
説明会では、「明日の日電協を考える委員会(明日にち)」副委員長の岩堀和男氏が闇スロ撲滅に向けた活動や取り組みの紹介を行った。パチスロ4号機の闇スロ流出については、取り組み開始時点で業界に存在していた4号機の台数は4111台であったが、昨年末までに897台に減少、78%にあたる3214台を処分したと説明。主な流出経路として考えられているネットの個人商など55社に対して注意文の発信を行った。
また闇スロ情報収集サイトでは、これまでにあったアクセスの割合の35%がスマートフォン経由であったことから、今回スマートフォン向けにリニューアル。警察による摘発事例や「闇スロとは何か」を説明するページを新設した。
日電協と回胴遊商では2011年3月より闇スロ対策を開始。2012年3月より警察庁と全防連の後援を受けて、4号機の調査、ポスターの制作、サイトの開設などを行ってきた。また、本年1月14日開催の6団体代表者会議において、「回胴式遊技機が闇スロに流出することのない仕組み作りを遊技業界全体で取り組む」ことを決定した。
[2015年5月20日・日刊遊技情報]