セガサミーホールディングスは2日、2016年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を発表した。
同社は9月30日に第2四半期(累計)の連結業績予想を下方修正したばかりであったが、実績値は修正後の予想値に届かなかった。特に四半期純利益は、予想値30億円に対して実績値9億6400万円と、大きく乖離した。純利益の実績値が予想値を下まわった理由として「法人税等の負担が想定よりも増加」したことを挙げた。
遊技機事業の将来予想では、パチンコについては「新台入替が低調に推移すると予想されるなど、短期的には厳しい市場環境となる見込み」とし、またパチスロについても「市場環境の影響を受けて低調に推移する」との見通しを示した。だが9月30日公表の予想値からの修正は行われておらず、配当についても計画通り実施するとしている。
連結経営成績(累計)は、売上高1543億200万円(対前年同四半期増減率マイナス2.5%)、営業利益57億4400万円(同プラス110.3%)、経常利益58億6700万円(同プラス123.8%)、四半期純利益9億6400万円(前年同四半期は純損失28億500万円)。
第2四半期に納品を開始した主な遊技機の機種名と販売台数は、タイトル別販売実績で、パチスロではサミー「パチスロ北斗の拳 強敵」6万9000台、パチンコではサミー「ぱちんこCR神獣王2」3万3000台、サミー「ぱちんこCRあしたのジョー」1万6000台。5月11日に公表された期初の第2四半期累計計画では、サミーブランドとタイヨーエレックブランドをあわせて、パチスロ5タイトル16万5000台、パチンコ7タイトル11万台を販売するとなっていたが、実績ではパチスロ2タイトル7万260台、パチンコ6タイトル7万9604台にとどまっており、特にパチスロで計画と実績の落差が大きくなっている。
遊技機事業の売上は569億6000万円、対前年同四半期比ではマイナス7.3%となったが、「収益性の高い主力タイトルの販売があった」ため、営業利益では85億7000万円、対前年同四半期比でプラス22.1%と増加した。
[2015年11月5日・日刊遊技情報]