フィールズは4月27日、2016年3月期決算短信[日本基準](連結)を発表。翌28日には決算補足資料および決算説明会席上配布資料を発表した。
2016年3月期通期の経営成績は、売上高944億7600万円(対前期増減率マイナス5.1%)、営業利益14億1100万円(同マイナス70.4%)、経常利益13億8000万円(同マイナス74.9%)、当期純利益1億1800万円(同マイナス96.1%)。営業利益が大きく落ち込んだ理由として、グループの強みであるマーケティング力を生かしたIP(知的財産)を主軸とした経営投資の最適化を進めるなか、関連会社の4社を解散および精算。またK‐1インターナショナルについては、保有株式をすべて第三者に譲渡した。これにより貸倒引当金繰入額および株式評価損などを計上し、特別損失として2016年3月期連結業績に7億1700万円、個別業績に19億4800万円をそれぞれ計上した。
パチンコ、パチスロ機の販売では新基準への移行や、規制問題などで市場全体の販売台数も前年同期を下回る中、7ブランド17機種を販売。遊技機の販売台数はパチンコ7機種16万2533台(前年同期比14万台減)、パチスロ10機種12万6882台(同2万9000台増)、総販売台数は28万9415台と前年同期比27.6%減となった。
販売台数1万台以上のタイトルは販売順にパチンコでは「CRミリオンゴッドライジング」2万2000台、「CRヱヴァンゲリヲン10」5万3000台、「CR緑ドン花火DEボ~ンジョルノ」1万台、パチスロでは「ヱヴァンゲリヲン 希望の槍」2万6000台、「パチスロバイオハザード6」3万7000台、「ヱヴァンゲリヲン 魂を繋ぐもの」1万5000台、「パチスロ機動戦士ガンダム覚醒-Chained battle-」1万2000台、「PACHISLOT NINJA GAIDEN」1万2000台。
同社は『月刊ヒーローズ』を中心に引き続きクロスメディア展開に注力するとしており、また海外展開の一環として中国での電子コミックの配信を開始している。
2017年3月期通期連結業績予想値は売上高1150億円(対前期増減率プラス21.7%)、営業利益20億円(同プラス41.7%)、経常利益20億円(同プラス44.9%)、当期純利益10億円(同プラス742.7%)。
[2016年5月10日・日刊遊技情報]