ダイコク電機は6日、2月8日に公表した2016年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。修正後の通期業績予想数値は、売上高470億円(増減額プラス20億円)、営業損失8億9000万円(同プラス6億1000万円)、経常損失7億5000万円(同プラス6億5000万円)となった、ただし当期純損失は16億5000万円(同マイナス5000万円)と赤字幅が拡大している。
上方修正に至った理由としては、情報システム事業で提案力強化に努めた結果、CRユニット「VEGASIA」など情報公開機器の販売が増加したほか、制御システム事業でもメーカー向け表示ユニットの販売が増加。また、遊技機の自主規制の影響による仕様変更で、開発スケジュールが変更となり、開発費の計上が2017年3月期にずれ込み、当期から一部外れたことを挙げた。一方で制御システム事業の生産・物流拠点移転に伴い一部減損処理を行ったことで、特別損失を計上。繰延税金資金の一部を取崩し、法人税等調整額4億3600万円を計上した。これにより当期純損失が前回予想を下回る見込みとなったとした。
[2016年5月11日・日刊遊技情報]