保安通信協会(保通協)は、2016年6月の型式試験実施状況を4日付で公表した。パチンコは結果書交付94件に対し適合45件、適合率(適合件数/結果書交付数)では47.9%と前月の46.6%を上回った。ただしパチスロでは結果書交付47件に対し、適合13件、適合率27.7%と、前月の44.0%から大きく減少。適合件数、適合率ともに、今年に入って最も低い数字となった。
今回公表されたパチスロの不適合事例では、「シミュレーション試験の結果、短時間出玉率が規則で定める値を超えた」と出玉性能に関するもの以外に、「遊技機筐体と効果音を出力するためのイヤホンがコードで接続されている構造は、遊技者が引っ掛けたり、又は故意に引っ張るなどの可能性があり、コードとの接続部及びコード自体が耐久性を有しないものであった」や「停止ボタンの可動範囲が、遊技によって変化する性能を有していた」といった出玉性能以外の不適合事例も確認された。
また6月の受理件数については、パチンコが前月比15件増の88件、パチスロが同20件増の68件と、ともに増加している。
[2016年7月6日・日刊遊技情報]