フィールズは7日、2018年3月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を発表した。
第3四半期(2017年4月1日~12月31日)の経営成績(累計)は、売上高452億6600万円(対前年同四半期増減率プラス6.2%)、営業損失36億1200万円(前年同四半期は73億9400万円の営業損失)、経常損失38億5800万円(前年同四半期は79億4500万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失41億3300万円(前年同四半期は90億7200万円の純損失)となり、前年同四半期比で営業損失、純損失が半減しているものの、赤字を脱却するまでには至らなかった。
売上高はパチスロ遊技機の販売台数が増加したことで増収に転換。当四半期までの累計による遊技機販売台数は、パチンコが約6万9425台(対前年同期比8579台減)、パチスロが7万7292台(同2万4605台増)となった。営業損失も経営効率化による販管費の削減、持分法投資損失の減少、営業外費用の抑制などにより、大幅に改善したとしている。
パチンコ・パチスロ事業においては、規則改正によりホールの遊技機や設備への投資意欲が低下している事もあり、市場での遊技機総販売台数もパチンコが112万台(前年同期比約17万台減)、パチスロが56万台(同約11万台減)で推移。ただし今後は、遊技機の射幸性低下やゲーム性の多様性が進むことでパチンコ・パチスロが健全で身近なエンタテインメントになるとともに、新たなファン層拡大も考えられ、ラインアップの見直しと今後の事業領域拡大を目指した施策と遊技機周辺のサービス事業展開を推し進めるとした。
またクロスメディア事業では「ウルトラマンシリーズ」最新作など6つのIP映像を展開。ゲームやグッズのライセンス展開やライブエンタテインメントなど新たなIP活用を強化している。
なお2018年3月期通期連結業績予想については、現時点での変更はないとしながらも、当期販売予定の大型タイトルを含む一部機種は未だ保通協型式試験中ということもあり、今後販売計画に変更が生じた場合は速やかに公表するとしている。
[2018年2月16日・日刊遊技情報]