回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)は22日、東京都文京区の東京ドームホテルにおいて2018年度通常総会を開催した。
事業報告書によると、2017年度のホールからのパチスロ機の認定申請台数は68万1467台となり、前年度比で約48万台増。特に昨年11月は約26万台、昨年12月は約24万台という膨大な認定申請が集中した。
また同組合では、業界の労働環境の改善に向け、夜間の点検確認作業を日中作業へと移行すべく全日遊連に提案。今年3月9日には、6団体連名により、深夜の点検確認作業を日中の作業へ移行していく方向で合意した旨を警察庁保安課へ報告している。
総会後に開かれた組合大会で大饗裕記理事長は激動の1年を振り返るとともに、毎年開催しているパチスロの日のイベントについて、「例年8月1週目にイベントを開催してきたが、今年は11月半ばの開催を目途としている。今回は、パチスロの日としてのイベントというよりも、日電協を中心とした各メーカーの合同展示会という色彩が強い。11月半ばというのは、各メーカーがリリースできる6号機が適合を受けるであろうという予測に基づいて日程調整している」との考えを明らかにした。
また同氏は、同組合を取り巻く懸案事項として先般、数社のパチスロメーカーが直接、中古機の書類発給を再開すると発表した件を挙げた。「この件については先月末より協議し、先週末時点で一旦、発表した内容は棚上げし、中古機流通協議会の枠組みの中で、メーカー数社が考えていた『業界に貢献したい』『ゴトの被害が拡がっているのでは』と危惧している部分を議論していくということで決定した」と経過を説明。その一方で「メーカー数社から目視点検に疑問を呈されたことは重く受け止めなければならない。安心してメーカー、ホールに受け取って頂ける保証書の作成を遊技機取扱主任者が徹底しなければ、また同じ話が持ち上がる」と危惧するとともに、「今後、メーカーからスピーディにゴト情報を頂けるように協議している。その際には我々もスピーディな決定、運用方法の変更など柔軟に対応することで、我々の商売を守っていきたい」と中古機流通に関する適正業務の徹底を呼びかけた。
[2018年5月29日・日刊遊技情報]