日電協は8日、東京都千代田区のパレスホテルにおいて第38回通常総会を開催した。加盟メーカーにおける新台パチスロ機の出荷台数を示す証紙発給枚数は昨年度比32.07%減の40万9988枚と報告。またボーダーが同組合へ新規加盟した。
総会の冒頭、佐野慎一理事長は「2017年度は10年ぶりの厳しい規則改正があった一方、自主規制の見直しにより、短時間で遊べるパチスロ機の提供が可能になるなど、開発の自由度の高まりに期待が持てるようになった。一方、流通過程における健全化やゴト防止、依存対策など、これらの課題に取り組まなければならない。これからが大きな転機であり、業界全体がどこへ向かうかを考えながら、組合を運営していきたい」と挨拶。また、新規加盟したボーダーの今井一正代表取締役も「日電協の仲間に入れてもらえたことに感激している。同じ活動を行えることが非常に楽しみ。今後ともご指導をよろしくお願いしたい」と所感を述べた。
総会後の記者会見では、2018年度の事業方針や、2017年度の証紙発給枚数などを報告。事業方針は「遊技産業を取り巻く状況に適合した遊技機の開発と環境整備」「健全化・セキュリティ対策の推進」「依存問題等に対する取り組み」の3点を掲げた。
2017年度の日電協証紙発給枚数は40万9988枚で、2016年度の60万3554枚から32.07%減と大幅マイナスに。また来年度は今年度と同水準の40万枚の証紙発給を見込んだ。なお、日工組が加盟メーカーに対し発給したパチスロ機の証紙枚数は約17万枚(2017年度)のため、パチスロ市場全体(※一部の非加盟メーカーを除く)の2017度の新台出荷台数は約58万台と推測される。
記者会見ではこのほか、パチスロ6号機に関して岩堀和男技術委員長が「保通協の統計資料にあった通り、4月に40件、5月に36件の申請があり、5月中に4型式が適合を受けた。旧規則機の試験は既に終わったと聞いており、現在の試験は全て新規則機。当初予定していたより試験期間は短くなっている。タイプは、感覚的に新規則機の8割程度がAT、ART機タイプと思っている」と、型式試験状況の現状について報告を行なった。
[2018年6月13日・日刊遊技情報]