重症心身障害者施設の島田療育センター(東京都多摩市)に対する支援活動を行う関東の業界有志による支援組織「島田療育センターを守る会」が7月26日、東京都新宿区の遊技会館において2017年度の活動報告会を行った。
島田療育センターは日本初の重症心身障害者施設で1961年、東京都遊協役員の島田伊三郎氏が、1万坪に及ぶ広大な土地を寄付したことで、東京多摩丘陵に設立された。設立当初は社会の理解も低く、また職員の労働環境も劣悪だったため、一時は施設の存続が危ぶまれたが、1975年、東京都遊協役員の飛田茂雄氏が、当時の業界有志に呼びかけ「島田療育センターを守る会」を設立。以来、40年以上に渡り、募金活動のほか、同センターの一大イベントである「わいわい祭り」への全面的なバックアップを行っている。
当日の報告会によると、2017年度の守る会による募金金額は562万8027円。1975年度の第1回目の募金活動からの累計金額は2億5205万5867円に達した。
守る会の松下恵代表世話人は「島田療育センターは我々の大先輩によって設立された施設であり、パチンコ業界の社会貢献の原点ともいうべき存在。その足跡を守り続けることが守る会の主旨」と挨拶した。
報告会では、同センターの山川常雄理事が、守る会の松下代表世話人に感謝状を贈呈したほか、同センターの森久保真由美事務次長が2017年度の活動報告や2018年度の活動計画を説明した。
[2018年8月2日・日刊遊技情報]