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日遊協、ファンアンケート調査、パチスロプレイヤー調査結果を公開

nichiyukyo

 

日本遊技関連事業協会(日遊協)は14日、東京都中央区の本部において理事会を開催。理事会後に行われた記者会見では「2018年度パチンコ・パチスロファンアンケート調査(ホール来店客調査)」及び「パチスロプレイヤー調査2018」について報告が行われた。

 

「ファンアンケート調査」では、ファンの喫煙割合は全体の54.7%(主に紙タバコ:43.2%、主に電子タバコ:11.5%)で、喫煙率は1日の遊技で利用する金額が多い層ほど概ね高くなる傾向となった。仮にホール内での遊技時に禁煙となった場合の意向について、今回の調査では全体の61.7%が「遊技頻度は変わらない」と回答。29.6%は「少なくなる」「行かなくなる」と回答し、「今より多くなる」はわずか8.1%だった。また、禁煙となった場合のホールの滞在時間についても、遊技頻度と同様の傾向となり、54.8%が「変わらない」と答えた。

 

今回のアンケートでは、ファン人口拡大に効果的と考えられる「連れパチ」(2人以上で来店すること)の実態についても調査している。「連れパチ」の意向や経験は、若い層ほど高い結果となった。パチンコで遊ぶ際の人数は、全体の68.8%が「1人」、26.1%が「2人」と回答。1人と回答したのは、女性に比べ男性が高く、20代女性の場合、「2人」と回答したのが5割を超えている。

 

「連れパチ」層を増やすには、誘いやすいパチンコホールにすることが不可欠だ。「誰かを誘いやすくなるパチンコホール」という調査では、「使用金額が少なくすむ」「長く遊べる」という選択項目を支持する割合が高かった。また年代別では20代が「人気コンテンツを使用する」の支持割合が他の年代に比べて高く、女性の全年代が「女性が入りやすくなる」という項目を支持する傾向となった。

 

調査は、2018年11月17日~12月3日にかけて、日遊協と九遊連青年部の加盟ホールの来店客を対象に行われ、33社、161ホールの来店客2924人から回答を集めた。

 

「パチスロプレイヤー調査2018」では、2018年のパチスロ参加人口は659万5000人となり、前年に比べて104万7000人の減少となった。特に減少が目立ったのは遊技頻度が高く、年代別では「10~20代」「30代」の層。「40代」「50代」「60代以上」の参加率は現状維持となった。

 

パチスロに対する満足度では、「満足」「やや満足」の合計が全体の33.7%と、過去4回の調査で最も低い。満足度が特に低い年代は「40代」「50代」「60代以上」と、参加率の傾向とは逆の結果となり、調査を担当したエンビズ総研の藤田宏代表取締役は「30代以下の満足度が下げ止まったのは、不満に感じた人の多くがパチスロを止めてしまい、現状に満足している層が残ったからと考えられる。40代以上は参加率を維持したものの、現状の満足度が低いことから今後、離脱の恐れがあり危険な状態」と、今後のパチスロユーザーの参加動向に懸念を示した。

 

現行ユーザーを対象に行われた6号機の遊技経験については、47.6%が「遊んだことがあり、今後も遊ぶつもり」、13.2%が「遊んだことはあるが、今後遊ぶことがない」、39.2%が「遊んだことがない」と回答。6号機に対するゲーム性の理解は、「遊んだことがあり、今後も遊ぶつもり」を選択した層ほど、高い結果となった。

 

調査は日遊協を主体に実施され、日電協、日工組回胴部会、エンビズ総研、シーズが協力。インターネットを通じて全国18歳~79歳の男女を対象に、今年1月11日~1月22日にかけて、事前調査(9639サンプル)と本調査(現行プレイヤー層1529サンプル、休止者層447サンプル)が行われた。

 

[2019年3月25日・日刊遊技情報]

 

一般社団法人 日本遊技関連事業協会