(公財)大遊協国際交流・援助・研究協会は8日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において2019年度大遊協奨学金受給証書交付式を開催。式典には、在大阪中華人民共和国総領事館の譚建川領事、大阪府の播本裕典国際交流長、奨学生選考委員を務めた大阪府遊協の段正峰副理事長が来賓した。
留学生に受給証書を交付した髙島洋理事長は「日本では外国人労働者の受け入れを拡大する動きがあり、大学卒業後、日本で働きたいと思っている留学生にとっては競争相手が増えることになる。卒業後の自分を見据え、自分なりにどのように努力していくか考えたうえで、大学の授業や日常生活に取り組み、留学初期の目的を達成して欲しい。そして、この留学生活で得られた貴重な経験と知識を活かし、将来、日本の良き理解者となって日本と母国との真の懸け橋になって頂きたい」と述べた。
大阪府遊協の段副理事長は「ここ数年は多くの財団の奨学生が日本で就職していると聞いているが今、日本は少子高齢化の波が押し寄せており、人手不足解消のため外国から多くの人材が入国している」としたうえで、「こういう時こそ、日本を理解した皆さんのような留学生が、日本で引き続き生活をし、日本の各界で活躍して欲しいと願っている」とお祝いの言葉を述べた。
大阪府下の大学に在籍する留学生を対象にした同財団の奨学金制度は、財団が設立された1991年にスタート、今年で満28年となる。今年度の受給者は新規14名と継続16名の合計30名(8カ国・地域、17大学)で、これまでの受給者は実人員で400名(延べ876名、25カ国・地域、39大学)となった。
財団は大遊協が母体となって社会貢献活動の一環として設立したもので、奨学金支給のほかにも、社会見学会や日本文化交流会や様々な事業を通じて留学生が日本の文化等に馴染むようサポートを行っている。
[2019年4月12日・日刊遊技情報]