回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)の近畿支部は3日、大阪市中央区難波のスイスホテル南海大阪において、新年研修会および懇親会を開催した。回胴遊商では、1月20日の関東甲信越支部、同月29日の北海道支部など、各支部ごとに新年研修会を開催している。臨時総代会と理事会で決議事項を審議し、各委員会が活動を報告した。またそれぞれで講演が行われており、近畿支部ではダイコク電機DK‐SIS室の成田晋治上席講師が「DK‐SISで見る業界の現状とパチスロ市場」をテーマとして演台に立った。
回胴遊商の伊豆正則理事長は冒頭で、「パチンコ業界が今後、どのように生き残っていくか、また真の大衆娯楽をどのようにして提供していくか、この1年で方向性が決まってくるだろう。本来あるべき大衆娯楽としてのパチスロとはどうあるべきか、日電協と協議していきたい」と述べ、パチスロのあり方がこれまで以上に問われているという認識を示した。また、本年5月に予定する組合設立20周年記念式典を盛大なものとする決意を語った。
臨時総代会と理事会、そして各委員会からの報告の後に行われた講演でダイコクの成田上席講師は、今後の見通しとして、業界の粗利の規模がさらに縮小し、パチンコとパチスロの設置台数が近づくと予測。増加しつつある5円パチスロについては、「中古機中心で集客できた1円パチンコとは異なり、機種への依存度が高い」として機種選定の重要性を強調した。
[2月6日・日刊遊技情報]