日本遊技関連事業教会(日遊協)は6月25日、東京都中央区のアットビジネスセンターで設備機器関連事業者を対象に「受動喫煙防止対策・ベンチマーク制度セミナー」を開催。日遊協、全日遊連、同友会、余暇進、PCSAに所属する関係者ら161名が参加した。
セミナーでは、日本たばこ産業の永沼舞華氏を講師に招き、日遊協が発行する「パチンコホール分煙環境整備マニュアル」を基に、分煙環境に必要な要件や様々な分煙スタイル、事例店舗を紹介した。永沼氏は、①入口風速0.2m毎秒以上②壁・天井等による区画③屋外又は外部の場所に排気といった加熱式たばこエリアと喫煙室を設置する際に満たすべき3つの技術的基準を説明した上で、「喫煙室・加熱式たばこエリアは20歳未満の入場は不可で、加熱式たばこエリアに景品カウンターやトイレがある場合は従業員も立ち入れなくなる。分煙スタイルによっては、監視カメラや音響設備など既存設備と干渉する場合があり、必ず目視で施工箇所を確認してほしい。また、加熱式たばこエリアと禁煙エリアの入口付近に空調機がある場合は、一部の吹き出し口の向きを変えるなどして入口風速0.2m毎秒以上を担保する必要がある」とレイアウトを取る際の注意点を述べ、施工図面の製作依頼から届け出関連まで順を追って解説した。
第2部では、風営法PTメンバーであるのぞみ総研の日野孝次朗氏が、2019年3月に警察庁が通知した「改正健康増進法の施行に伴う喫煙専用室等の設置に係る構造及び設備の変更の取扱いについて」に関し、無承認変更のリスクや承認が必要なケースを説明。さらに、ホール業界も対象となる予定のベンチマーク制度についてアイ・グリッド・ソリューションズの佐藤良氏が、運用面のメリットやベンチマーク算出法をレクチャーした。
[2019年7月5日・日刊遊技情報]