日本遊技関連事業協会(日遊協)の九州支部は10日、福岡市博多区のグランドハイアット福岡にて支部総会を開催した。
冒頭、挨拶した福山裕治支部長は、日遊協九州支部の歴史の重みと継承を痛感しているとし、「30周年に向けて業界の存続、そして次代へと継承していく事が私たちに課せられた使命と役割」と述べた。
来賓祝辞では、九州管区警察局広域調整第一課の俵積田政志課長が、パチンコへの依存防止対策(ギャンブル等依存症対策基本法、同基本計画の取り組み)と暴力団対策のさらなる推進についてそれぞれ考えを示し、依存防止対策については「自己&家族申告プログラムの導入」「出玉規制を強化した遊技機の普及と出玉情報等を容易に確認できる遊技機の開発・導入」を求めた。
講演会では、玉屋ホールディングスの岩見吉朗代表取締役が「日遊協九州支部旗揚げ時の想いと経緯について」をテーマに講演。九州支部設立の立役者の一人である岩見氏は、不正機の問題が懸案だった頃、九州には絶対上陸させないという不退転の決意で一枚岩となって行動した支部長時代を振り返ると、「九州の各団体が共同して相互監視システムを立ち上げる事ができた。なぜあのような行動ができたのだろうかと思い返すと『業界維新は九州から』という気概が満ちていたから。その後、これが福岡方式と呼ばれ、他地区でも参考にされるようになり、そしてPSIOにつながり、最終的には健全化推進機構につながる源流だったと自負している」と述べ、九州支部の良き組織風土として受け継いでいって欲しいとのメッセージを送った。
総会後には懇親会が催され、平和の石橋保彦相談役の乾杯の音頭により開宴。初代支部長を務めた金海龍海氏が出席するなど、新旧九州支部の関係者が一堂に会し懇親を深めた。
[2019年10月16日・情報島]