編集部ではグランドオープン店舗や注目店舗、注目エリアの稼働調査を実施している。本稿では稼働調査における注目店舗をピックアップし、店舗の詳細およびその市場動向を紹介する。
今回、稼働調査を実施したのは佐賀県唐津市。同市の人口数は約12万人で、佐賀県内第2位の人口を擁する九州北西部の都市だ。博多中心部や佐賀市へはいずれも車で1時間ほど。そのため福岡市への通勤・通学も多い。
唐津市におけるパチンコホールは11店。内10軒が国道382号線と202号線の合流地点から4キロ以内に位置している。そんな同エリアの現況を確認すべく、編集部では12月26日(木)午後に稼働調査を実施した。
当エリアで高稼働を保ってきたのが、福岡市に本社を構える玉屋が運営する『玉屋唐津店』である。同店は12月14日にリニューアルオープンを敢行し、パチスロ機の増台に着手していた。なお、改装後も21日・28日と毎週土曜日に入替を行い、高揚感の保持に努めているようだ。(パチンコは低貸し営業メインながらも)視察時における客数および稼働率の両面でいずれもトップとなる数値をマークしていた。
店内では貸玉レートを床から色分けし、ひと目で分かるように工夫している。また、(未稼働ながら)受動喫煙対策に専用の喫煙ルームを導入したり、設定付きパチンコの専用コーナーを設けるなど、先を見越した対策にも抜かりはなかった。ちなみに同店は各台計数機を導入していたが、持玉表示の情報が島外からは分からない造りになっている。これらが所轄による広告宣伝規制の影響かは不明であるが、ややもったいなく感じてしまった点も付記しておきたい。
次いで稼働が高かったのは、九州エリアで15店舗を運営しているヒラオカコーポレーショングループの『ひばり唐津店』。同社のキャラクターである「ひばりんご」は公式HPも持つ人気者である。『ひばり唐津店』の店内ではカウンター前や自動販売機などを「ひばりんご」で装飾。また、賞品や来店ポイントの景品にもキャラクターグッズを展開するなど、他店にはない楽しさ・親しみやすさを演出していた点は見事だった。パチンコには各台計数や分煙ボードを備え付けており、遊技環境重視の女性客層が目立ったのも納得である。
※本稿は2020年1月27日付け「日刊遊技情報」に掲載した記事をweb用に編集したものを掲載しております。