ダイコク電機は12日、2020年3月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を発表した。
2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~2019年12月31日)の連結業績は、売上高271億100万円(対前年同期比プラス9.3%)、営業利益18億1100万円(同マイナス1.7%)、経常利益19億8500万円(同マイナス1.5%)、四半期純利益12億7700万円(同マイナス4.8%)と増収減益だった。
情報システム事業においては、パチンコホールの業務効率向上と深刻化する人手不足の解消を目指した、スマートウォッチタイプの新製品「WorkingAssist ウェアラブル端末 WW‐01」をリリースし、昨年12月より販売を開始。また、情報公開端末「REVOLA」の販売、及び新製品AIホールコンピュータ「X(カイ)」のシステムアップは引き続き堅調に推移した一方、新規店舗や大規模改装の大幅減により、「VEGASIAⅢ」「BiGMO PREMIUMⅡ」といった主力製品販売の好調は維持できず、その結果、売上高220億5700万円(対前年同期比プラス11.3%)、セグメント利益32億6200万円(同プラス17.0%)となった。
制御システム事業では、パチンコ機向け部品販売は好調に推移したものの、市場全体の新台販売台数減少に伴い遊技機メーカーが販売計画を見直すなど、表示ユニット及び制御ユニットの販売においては前年同期を下回る結果となり、売上高50億6600万円(対前年同期比プラス0.8%)、セグメント損失8000万円(前期セグメント利益は3億3200万円)だった。
通期の業績予想に関しては、制御システム事業において厳しい事業環境が継続しているとしながらも、全体としては概ね計画通りに推移しているとし、2019年5月14日に公表した通期見込数値から変更はなく、売上高340億円、営業利益12億円、経常利益12億5000万円、当期純利益8億円を見込む。