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旧規則パチンコ・パチスロ、当初期限での撤去はわずか22万台に減少

旧規則パチンコ・パチスロ機の撤去期限について、警察庁はこのほど規則改正を行い新規則移行に伴う経過措置期限が1年延長となった。これを受けて21世紀会では旧規則機の取り扱いについて段階的な撤去を行うためにスペックや当初の検定・認定期間をもとに区分し、取扱い内容を決議。その内容に沿って旧規則機は撤去されることとなった。

本稿では弊社データベース「P‐SearchⅣ」を参考に区分別の設置台数を算出。データは5月21日時点のものを使用。またインターネット上の公開データに基づく集計であり、検定日は基本的に東京基準としたほか、前倒し認定の取得を前提として区分を行っているために、実際の設置台数や撤去予定台数とは大きく異なる場合がある。

当初期限までの撤去はほぼパチスロに

区分別の旧規則機設置台数は下表の通り。現在の旧規則パチンコ・パチスロ機の総数は210万5501台。今回の経過措置延長以前ではそれらほぼ全てを2021年1月末までに撤去する必要があったが、規則改正後、2021年1月末までの撤去機種は22万3729台まで減少した。

そのうちパチスロが19万9617台と大半を占めており、高射幸性パチスロ機が9万5798台、その他旧規則機が7万4873台でほぼ折半。また、ノーマルAタイプの対象機種はほぼ「ニューアイムジャグラーEX‐KT」が占めている(同機は「KA」との重複が含まれる場合があり実際の設置台数と大きく異なる可能性もある点にご留意頂きたい)。なお、この数値は東京検定を基準としたものとなっている為、今回、地域によっては延長措置の対象外となり撤去となった「沖ドキ!(‐30)」による差異(6000台程度)が含まれていない。

一方、パチンコにおいては新規則機への移行率がパチスロよりは若干高い点に加えて、現状設置されている旧規則機の大半が前倒し認定によって当初期限が21年1月末までとなっていた影響から当初期限での撤去はわずか2万4112台となっている。また、「CR大海物語4MTB」、「CRスーパー海物語IN沖縄4MTC」、「ぱちんこCR真・北斗無双」、「CR真・花の慶次2 漆黒の衝撃」といった1万台以上設置されている機械だけで22機種約63万台と旧規則機全体の半数以上を占めている。

なお15%を目途に毎月撤去を行うとする当該遊技機(21年1月末までに撤去)については、パチンコがひと月約3600台、パチスロが同約3万台という結果になっており、今後はパチスロ優先の入替、新台販売が必要となってくるものと考えられる。

▼区分別旧規則機設置台数

21年1月末までに撤去する旧規則パチンコ機 24,112台
旧規則パチンコ機
(TS100未満等の区分を除く)
17,457台
旧規則パチンコ機
(21年1月末までに撤去となるTS100未満等の区分)
6,655台
21年1月末までに撤去する旧規則パチスロ機 199,617台
高射幸性パチスロ機 95,798台
その他旧規則パチスロ機
(21年1月末までに撤去となるもの)
74,873台
ノーマルAタイプ(※2)
(21年1月末までに撤去となるもの)
28,946台
21年1月末までに撤去する旧規則機の合計 223,729台
集計パチンコ機総数 2,125,004台
旧規則パチンコ機合計 1,175,647台
パチンコ機における旧規則機比率 55.324%
旧規則パチンコ機(TS100未満等の区分を除く)
の15%となる台数
(21年1月末までに撤去する旧規則機参考)
2,619台
集計パチスロ機総数 1,397,347台
旧規則パチスロ機合計 929,854台
パチスロ機における旧規則機比率 66.544%
その他旧規則パチスロ機の15%となる台数
(21年1月末までに撤去する旧規則機参考)
11,231台

※5月21日時点、「P-SearchⅣ」調べ
※2:「ノーマルAタイプ」についてはRT搭載機を除いた

※本稿は2020年5月27日付けのパチンコ業界誌「日刊遊技情報」に掲載した記事をweb用に編集したものを掲載しております。


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