ユニバーサルエンターテインメントは5月29日、2020年12月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)を公表した。それによると連結経営成績(累計)は、売上高407億7000万円(前年同四半期比プラス80.1%)、営業利益58億7600万円(前年同四半期は31億5200万円の営業損失)、経常利益29億1400万円(前年同四半期は44億8600万円の経常損失)、四半期純利益31億2300万円(前年同四半期は純損失40億9300万円)。遊技機事業における販売台数の大幅増により増収増益となった。
遊技機事業では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により市場環境が先行き不透明な状況で推移したが、「SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2」と「PAでかちりラッシュ」の計2タイトルを販売。販売台数はパチスロが4万8752台(前年同四半期は4タイトル9487台)、パチンコが3879台(前年同四半期は1タイトル1491台)とそれぞれ伸長。その結果、売上高は247億2900万円(前年同四半期比プラス358.5%)、営業利益は95億700万円(前年同期は営業損失2億2700万円)で大幅な増収増益を達成した。第2四半期は、「SLOTサンダーVライトニング」や「沖ドキ!2-30」を販売するなどし、引き続きより遊びやすく幅広いファンに楽しんでもらえる魅力的な遊技機の創出に努めていく。
統合型リゾート(IR)事業においては、売上高157億1000万円(前年同四半期比マイナス6.3%)、営業損失17億2100万円(前年同期は営業損失5億1200万円)と営業赤字は拡大。調整後EBITDAも21億6800万円(同マイナス23.7%)だった。新型コロナウイルスの影響により、フィリピンカジノ運営公社PAGCORの要請を受けて、3月15日からIR施設「オカダ・マニラ」の営業を一時停止。これに伴ってゲーミング事業も停止したことから総収益は減少した。今後はカジノ事業の再開と同時にビジネスが開始できるよう、再開に向けたプラン作りを進めるとともに、新型コロナウイルス感染防止の観点から施設再開後も衛生管理を高い水準で維持していくとしている。
メディアコンテンツ事業などその他の売上高は2億9600万円(前年同四半期比マイナス27.5%)、営業利益は1億3700万円(同プラス48.4%)。第2四半期には、現在開発中の機種を含めた3機種の高品質なシミュレーターアプリの配信を予定している。
なお通期は、売上高1750億円(前期比プラス40.1%)、営業利益225億円、経常利益270億円、当期純利益260億円を見込む。