ダイコク電機は10日、2021年3月期第3四半期(2020年4月1日~12月31日)の決算を発表。売上高179億700万円(対前年同期比マイナス33.9%)、営業利益5億1400万円(同マイナス71.6%)、経常利益8億3100万円(同マイナス58.1%)、四半期純利益5億1900万円(同マイナス59.3%)となった。
情報システム事業においては、例年繁忙期となる年末商戦において、パチンコホールの新店計画や改装工事の多くが延期または中止になるなど、パチンコホール経営企業の設備投資は一転して慎重な姿勢となり、主要製品であるCRユニットやファン向け情報端末の販売は前年同期を下回り、売上高137億5600万円(対前年同期比マイナス37.6%)、セグメント利益16億9800万円(同マイナス47.9%)にとどまった。
制御システム事業では、パチンコホールにおける稼動状況の回復鈍化により、各遊技機メーカーは新作タイトルの販売を延期し、市場全体のパチンコ遊技機販売台数は大きく減少。部品販売は前年並みとなるも、表示ユニット、制御ユニットの販売が前年同期を下回った。その結果、売上高41億5500万円(対前年同期比マイナス18.0%)、セグメント損失8500万円(前年同期は8000万円の損失)となった。
なお、連結業績見通しについては2020年5月21日公表の業績見込数値から変更はなく、売上高280億円(対前年同期比マイナス15.0%)、営業利益4億円(同マイナス72.1%)、経常利益5億円(同マイナス70.1%)、当期純利益3億円(同マイナス71.7%)を見込む。