回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)の九州・沖縄支部は7日、沖縄県名護市のブセナ海中公園の海域内で、NPO法人コーラルの協力によりサンゴの植付けを実施した。
九州・沖縄支部のサンゴの保全活動は、絶滅の危機にある沖縄のサンゴ礁を救う手助けをしようと、2008年度にスタートした環境保全活動。2020年度は、宜野湾マリン支援センターの海水取水装置等が台風により故障し、復旧工事の大幅な遅れから、サンゴ植付け用の苗を購入して、そのサンゴの苗の植付けを海水取水装置等の復旧工事完了後に行うこととなっていた。
今回植付けたサンゴは沖縄県本島西海岸のDNAを有し、ブセナ海中公園の海域に最適と考えられる「エダコモンサンゴ(20群体)」と、他のサンゴの誘引効果が期待できる「シコロサンゴ(30群体)」の2種類。これらは今までの種類と違い成長速度が遅いことに加え、非常にデリケートなため水槽内である程度の大きさまで成長するのに多くの時間を必要としていた。
九州・沖縄支部は、2020年度の保全活動が無事終了したことを報告するとともに「植付けたサンゴが順調に成長し、この海域がサンゴの森となるようこれからも支援をしていく」としている。