新規則機時代へと突入した2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となることは間違いない。1月期には150軒前後のホールが閉店・休業を選択しており、近年最大級と評せる閉店ラッシュが幕を開けている。
2月・3月・4月とそれぞれ約50店舗が閉鎖したことで、4月末時点で早くも閉鎖ホール数が300軒を超えていた。年間換算では900軒が閉店するペースだ。少なくとも昨年の600軒を上回ることは確実といえよう。
そして、年末年始商戦以来となる繁忙期(GW)を終えたことにより、閉店するパチンコホールが更に増加。5月期の1カ月間だけで93軒の店舗閉鎖が確認されている。1店舗あたりの平均台数は300台弱で、遊技機台数でいえば2万7千台ほどが市場から姿を消した計算だ。なお、内18軒がパチスロ専門店だった。
その中でも、福岡市の『プラザ赤坂』が5月22日の営業を以って閉鎖したニュースには驚かされたもの。そもそも(M&Aによる店舗譲渡以外で)1000台クラスのパチンコホールが閉店するのはかなり珍しいことだ。相当高額にて取引されたとの地元報道も出ていたが、今後はこうした不動産としての売却案件も増えてくるのかもしれない。
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また、熊本県の大劇グループが5月8日を以って3店舗を一気に休業するなど、パチンコ事業におけるスリム化を大きく推進する事例も。旗艦店舗のみに経営資源を集約する方針とも映る。地方の老舗企業故に巻き返しを期待したいところだ。
その一方で、山梨県の㈱アーキーワン(ノルンプラザ)のように営業中のホールが無くなるケースも枚挙に暇がない。スマート遊技機の輪郭が少しずつ見えてきたことは明るい話題といえるが、同時に近い将来、更なる設備投資が必要になるという事実。閉店ラッシュと並行して、パチンコ事業からの撤退を選択する企業も相当数出てくることだろう。
いずれにしても、本年の5カ月間で閉鎖したパチンコホール数は400軒を超えた。4号機撤去に揺れた2007年以来となる1000店舗の減少、そんな数値も徐々に現実味を帯びてきている。
どんどん潰れてくれ!
BIG700枚から250枚って…
今は、どんな気持ちで打つのか?
負けるのが前提じゃないと打てないよ~