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2021年のパチンコ市場規模は総売上14.6兆円、総粗利2.39兆円で横ばい ~ダイコク電機、「DK‐SIS白書2022年版」を刊行

ダイコク電機は7日、「DK‐SIS白書2022年版‐2021年データ‐」刊行オンライン記者発表会を開催した。

発表会には、大上誠一郎代表取締役社長、DK‐SIS室の片瀬宏之室長が出席。冒頭の挨拶で大上社長は「新規則機に突入して5カ月が経過し、足元では4円パチンコの業績がかなり上向き安定してきた一方で、20円パチスロは相変わらず低迷が続いている。その結果、パチスロの低迷を好調なパチンコで補うという構図がはっきりと表れており、4円パチンコはDK‐SISが集計を始めてから、最も辛い遊技時間粗利で推移している。6・5号機やスマートパチスロといった規制緩和の流れが見えてきた。今後、業界全体が本格的に上向いていくためには、パチスロがこの規制緩和をきっかけに、本来の遊技の面白さを取り戻し、一刻も早く4円パチンコに依存した構図から脱却することが重要」と述べた。また、不透明な状況の中、今後の戦略を決定する際、過去のデータを参考にすることは重要だとして、DK‐SIS白書の活用を呼びかけた。

2021年の市場規模は総売上14.6兆円(前年と同数値)、総粗利約2・39兆円(前年比プラス0.04兆円)で横ばいとなり、コロナ禍前の7割強に留まった。内訳は、パチンコが売上8・2兆円(前年比プラス1.0兆円)、粗利1.41兆円(同プラス0.16兆円)、パチスロが売上6.4兆円(同マイナス1.0兆円)、粗利0.98兆円(同マイナス0.12兆円)となっている。

片瀬室長は、2021年の業界キーワードとして「新規則機への完全移行」「業界総売上・総粗利は横ばい」「13年振りに4円パチンコの遊技時間・粗利が前年を上回る」「パチスロの業績が過去最低」の4点を挙げた。4円パチンコの業績については、「時間粗利が約100円上昇した。これは、2007年から2008年の4号機から5号機への移行によりパチンコにファンが流れた状況と類似している」と述べ、13年ぶりの異常事態であると警鐘を鳴らした。

同白書はDK‐SIS会員の営業データを基にパチンコ市場を分析・推計したもので、今年で19巻目。DK‐SISは、会員3303、遊技機台数140万台(2022年3月末時点)。パチンコ4.24兆円、パチスロ2.90兆円、合計7.14兆円の売上規模とし、全体市場規模の49.0%というビッグデータを保有している。


コメント:7件 コメントを書く

  1. まだこんなに売上あるのか!しぶといなー!
    売上ダウンしろー!

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  2. 依存症商売は止めませんか?

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