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【寄稿コラム】パチンコ業界が「時間・サービス消費型のエンターテインメント」へ転換するには本質的な矛盾を抱えている

お金を使うことより稼ぐ方が好きな人と、使うことは大好きだが稼ぐことには興味のない人がいる。自分の周りを非常に大雑把に分けると、お金を使うのが好きなタイプには女性が多く、稼ぐことは寝食を忘れるほど好きだが使い道には興味を持てないタイプは男性が多い。

年齢でいうと若者は消費志向が強く、高齢になるにつれて儲け志向が強くなる。つまり結婚し男性が稼いだお金を女性が使うというコンビが最もうまくいく道理。多くの日本の家庭は実際そういう経済構造になっている。

問題は、お金を稼ぐことにしか興味のない人のお金の使い方。高い買い物をしても楽しいわけではなく、そういうものが買える自分の経済力に満足を感じるだけで、買った途端に興味は失せてしまうもの。

そう考えると、ギャンブルは基本的に稼ぐことが好きな人のための娯楽なのかもしれない。実際に遊技客は男性が多く、勝ち負けが最重要視され、射幸性を刺激することに主眼が置かれる。

一方、消費好きは大の損嫌いでもある。自分が損をしていることが許せない。ギャンブルでお金を失うことは損以外の何ものでもなく、ゲームを楽しんだことに対する対価とは決して考えないものだ。

パチンコ業界が「時間・サービス消費型のエンターテインメント」へ転換することには、本質的な矛盾を抱えていると言わざるを得ない。


コメント:8件 コメントを書く

  1. 「時間、サービス消費型のエンタメ」
    商売なので当然お金儲けありき、しかしあまりにもお金儲け以外考えて来なかった業界がキレイごとを。

    そんなアホ丸出しのコラム書いてるヒマがあるなら、いかにお客に還元(遊んでもらえるか)それが出来ないなら滅びる以外ないでしょ。

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  2. ギャンブルという本質は残しつつも、レートを大幅に下げればいい。
    「今日はバカツキで一万儲けたわ~」的な、普段は安い景品やタバコに替えるものに回帰出来るか。
    長い目でみたら生き残る道はそれしかないと思う。

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