セガサミーホールディングスは9日、2014年3月期決算短信[日本基準](連結)を発表した。同期におけるパチスロの販売実績は30万1575台となり、前期を9万9354台上まわって好調であった。次期2015年3月期にはさらに7万3225台上乗せとなる37万4800台を見込む。一方のパチンコでは、前期より1万6635台減少となる20万225台にとどまった。次期には4万9775台上乗せとなる25万台を見込む。
2014年3月期の連結経営成績は、売上高3780億1100万円(対前期増減率プラス17.6%)、営業利益385億3300万円(同プラス102.0%)、経常利益405億3100万円(同プラス93.8%)、当期純利益307億2100万円(同マイナス8.2%)。純利益の減少は、「前期において、一部米国子会社の清算結了に伴い発生した法人税法上の欠損金に対して、課税所得により控除可能と見込まれる部分につき繰延税金資産を計上したため」と説明した。
2015年3月期通期の連結業績予想は、売上高4500億円(対前期増減率プラス19.0%)、営業利益350億円(同マイナス9.2%)、経常利益350億円(同マイナス13.6%)、当期純利益210億円(同マイナス31.6%)。遊技機の販売計画では、パチスロを10タイトル37万4800台(前期比7万3225台増)、パチンコを14タイトル25万台(前期比4万9775台増)と、パチスロ、パチンコともに販売台数の増加を見込む。利益率が低下する原因として、液晶ロムの大容量化、可動役モノの増加など、製品の高機能化を挙げている。
ロデオとフィールズとの間で締結されておいた「風俗営業認定機(回胴式遊技機)の売買に関する独占的な販売代理店取引基本契約」は3月31日で終了。サミーとフィールズで締結していた「風俗営業認定機(ぱちんこ遊技機)の売買に関する代行店取引基本契約」および「指定の代行店及びホール管理に関する業務委託契約」は4月30日で終了しているが、その理由を、「遊技機事業の収益性をさらに強固なものとするため」と説明。これら契約に付帯する詳細事項については、フィールズと協議を行っていくとした。
同日に発表された決算の「補足資料」によれば、2014年3月期中に発売されたパチスロおよびパチンコの主要タイトルごとの販売台数は次の通り。
▽「北斗の拳 転生の章」(サミー)11万4000台
▽「パチスロ交響詩篇エウレカセブン2」(サミー)5万9000台
▽「パチスロ獣王 王者の帰還」(サミー)4万3000台
▽「パチスロ化物語」(サミー)3万1000台
▽「回胴黙示録カイジ3」(銀座)2万5000台
▽「ぱちんこCR北斗の拳5百裂」(サミー)6万9000台
▽「ぱちんこCRモンスターハンター」(サミー)3万2000台
▽「パチンコCR蒼天の拳」(サミー)2万7000台
▽「CR火曜サスペンス劇場」シリーズ(タイヨーエレック)1万8000台
▽「ぱちんこCRルーキーズ」(サミー)1万2000台
[5月13日・日刊遊技情報]