新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回対象とするのは「ZENT」の屋号で愛知県を中心に店舗展開してる「善都グループ」。
「善都グループ」は23店舗を運営しており、1店舗あたりの平均設置台数は905台と非常に大きい。全国で5店舗しかない総設置台数2000台以上の店舗のひとつである『ZENT名古屋北店』(2100台)」を筆頭に、1000台以上の巨艦店舗は半数以上の13店舗を占めている。
このように大型店舗を中心に店舗運営を行っている「善都グループ」は新台導入も積極的で、新台導入評価が最高となる「S」ランクの店舗は、パチンコが9店舗、パチスロが10店舗。また、「A」ランクの店舗もパチンコ・パチスロともに3店舗と半数以上の店舗が上位2ランクに入っていた。
年間の新台導入台数においても1万5000台以上で、1台45万円で換算すると約70億円となる。同グループの総設置台数は全国で17番目となるが、新台導入台数は9位になることからも、積極的に新台を導入していると言えよう。
一方で資産価値額になると、パチンコは26万3745円(平均18万5151円)、パチスロは36万8500円(平均37万2603円)となり、パチンコは平均額を超えているものの、パチスロは平均以下となっていた。
これは、東海エリアの多くのパチンコがそうであるように、中古取引額がそれほど高くない30パイ機の比率が高いことに起因している。
昨年末時点の設置機種を見ても、グループ内で最も設置台数の多い「ハナハナホウオウ~天翔~-30」の設置台数が、次位の「アイムジャグラーEX」の設置台数の倍以上であることからも明らかである。
総設置台数2100台の『ZENT名古屋北店』は昨年1年間で最も新台を導入した店舗である。本年4月から導入が始まるスマパチについても積極的な導入を行っていくのか注目しておきたい。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。
※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる