新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回はパチンコの資産価値額に焦点をあてて、店舗・グループ別にみていく。
3月末時点における資産価値額が60万円を超えていた機種は下表の通りとなる。
機種名 | 発売時期 | 中心価格 | 前月 | 前月差分 |
P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver. | 2022年1月 | 2,444,767 | 2,702,500 | ▲ 257,733 |
P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮 | 2021年12月 | 1,476,252 | 1,970,721 | ▲ 494,469 |
PAスーパー海物語 IN 沖縄5 夜桜超旋風 99ver. | 2023年1月 | 668,000 | 540,409 | 127,591 |
P大海物語5 | 2023年2月 | 660,636 | 635,789 | 24,847 |
PA新海物語 | 2022年8月 | 649,727 | 624,923 | 24,804 |
ぱちんこ アズールレーン THE ANIMATION | 2022年12月 | 609,183 | 376,057 | 233,126 |
この中で、「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」「P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮」の2機種の取引額が変わらず高いのだが、その取引額は相変わらず減少傾向が続いており、1月と比較すると「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」は636,899円の減少、「P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮」に至っては、1,314,764円の減少とほぼ半減にまで落ち込んでいた。
しかしながらパチンコにおける平均資産価値額は、上記2機種以外の機種の取引額が比較的増加したこともあり、2月度の182,630円から183,046円へとわずかながらも増加していた。
その中で店舗別に見ていくと、上位店舗は下表の通りとなる。
店舗名 | 住所 | 資産価値額 | 前月 |
マルハン茶屋が坂店 | 愛知県名古屋市千種区 | 739,868 | 832,174 |
メガフェイス1120豊崎本館 | 沖縄県豊見城市 | 661,881 | 801,564 |
レイト平塚 | 茨城県つくば市 | 651,804 | 782,121 |
キクヤ堺北店 | 大阪府堺市北区 | 633,180 | 711,577 |
やすだ柏店 | 千葉県柏市 | 596,914 | 699,535 |
この上位5店舗においては、2月末時点の集計時と順位も全く同じであった。
またこれらの店舗は上記2機種の設置台数が多いことから、この2機種の取引額の減少に伴い上表の5店舗だけでなく、上位15位内の店舗は全て前月よりも下回っていた。
次にグループ別に見ていく。
5店舗以上のグループにおいて、資産価値額が高かったのは下表の通り。
グループ名 | 資産価値額 | 前月 |
喜久家グループ | 437,192 | 473,948 |
麗都グループ | 416,856 | 469,133 |
SB Good Industryグループ | 401,356 | 448,729 |
細山田商事グループ | 365,514 | 421,369 |
日拓グループ | 354,006 | 382,492 |
パチンコ全体の資産価値額はわずかながら増加しているが、資産価値額上位のグループにおいては、上位店舗同様減少傾向であった。
「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」「P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮」の2機種は他機種と比較すると高額で取引されているものの、大幅な減少傾向なのは否めない。
一方で海シリーズにおいては、この2機種と比較すると取引額は離れているものの、安定した価格帯で推移している。
さて次回集計時には、この差は縮まってくるのだろうか。