日本遊技関連事業協会(日遊協)は5日、東京都新宿区西新宿のハイアットリージェンシー東京において、第25回通常総会を開催した。一般社団法人に移行後の開催としては第1回定時社員総会となる。335社の正会員のうち、109社が出席、161社の委任状が提出されたことにより総会は成立し、3号議案までの上程議案をすべて可決した。同協会の会員数については、同年度も正会員数は減少。特に販社の減少がつづいており、賛助会員の増加により会費収入の減少を補っているという。
冒頭の挨拶で庄司孝輝会長は、「ニコニコ超会議をサテライト会場とした『フェスタ』は手ごたえがあった。カジノ法案は、ずれ込んでも秋の臨時国会では議論が始まるだろう。今年度はカジノを意識して、自分たちの“立ち位置”をしっかりと示さなくてはならない1年となるだろう。スリープユーザーへのPRだけでなく、一般社会にも娯楽産業としてのパチンコ産業をPRする必要がある。どの団体、どの業種かに関わらず、産業として一丸となって前にすすまなくてはならない」と述べ、特にメーカーとホールが、活動を開始している遊技産業活性化委員会などを通して一致協力して道を開いていく意向であることを強調した。
会長・副会長らの改選の年度となっていたことから、役員の選任に関する議案を上程。規約では会長・副会長らによる互選となっており、臨時理事会を別室で行って庄司会長を再任した。また同年度より新たに、全商協の和久田守彦氏が副会長に、また同じく全商協の林和宏氏が監事に就任した。
新年度の事業計画書と収支予算書については同年度より議案審議事項ではなく報告事項となったことから、報告が行われた。また篠原弘志専務理事が、2件目の報告事項として、カジノ議案についてと自民党議連の動きについて情報をまとめ報告した。
その後、日工組の活動について日遊協会員に説明し、理解と一層の協力を求めるため、日工組の金沢全求理事長が登壇。日遊協では若年層のファン拡大に力を入れているが、日工組では休眠層の呼び戻しにも力を入れるとし、おもしろいパチンコ、すなわち持論として展開する「回るパチンコ」を開発していると報告した。6月2日より保通協への持ち込みが始まったヘソ1個賞球の新内規も、「回るパチンコ」を実現させるための施策であるとの認識を示した。
功労役員の表彰と、「第4回パチンコ・パチスロ エッセー・絵手紙コンクール」最優秀賞受賞者の表彰が行われた。功労役員の表彰では、前会長の深谷友尋氏を表彰。「エッセー・絵手紙コンクール」では、エッセーの部では鈴木秋乃さん、絵手紙の部では松井美晴さんがそれぞれ最優秀賞を受賞し、記念品などが贈呈された。
行政講話では、警察庁生活安全局保安課の楠芳伸課長が出席する予定であったが所用のため欠席し、同課の大門雅弘課長補佐が代読を行った。これまでにも言及されてきた健全な真の大衆娯楽となるために求められる事項に加え、ホールで増加する置き引きの防止に業界を挙げて取り組むことを求めた。
総会後の懇親会には、平沢勝栄衆議院議員、全日遊連の青松英和理事長らが来賓として出席した。