パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は、パチンコの新台導入実績が非常に高い「東京都」の新台導入評価(※1)について見ていく。
まず、2023年における東京都の新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別に「S」「A」ランク店舗数は下表の通りとなる。
| 期間 | 「S」ランク店舗数 | 「A」ランク店舗数 | ||
| パチンコ | パチスロ | パチンコ | パチスロ | |
| 2022年8月~2023年1月 | 65 | 47 | 55 | 43 |
| 2022年9月~2023年2月 | 67 | 52 | 51 | 49 |
| 2022年10月~2023年3月 | 70 | 47 | 49 | 46 |
| 2022年11月~2023年4月 | 71 | 48 | 56 | 45 |
| 2022年12月~2023年5月 | 63 | 51 | 49 | 39 |
このようにパチンコは「S」ランク店舗が順調に増加していったのだが、直近の集計では大幅に減少してしまっていた。
では、月次における新台導入台数の推移については下表の通りとなる。
| P導入数 | S導入数 | |
| 1月 | 8,121 | 1,329 |
| 2月 | 10,202 | 2,207 |
| 3月 | 5,331 | 2,381 |
| 4月 | 6,699 | 7,863 |
| 5月 | 7,465 | 4,290 |
このように、パチンコにおいて東京都全体の新台導入台数は3月より毎月増加していた。それにも関わらず「S」ランク店舗が減少しているのは、もっと積極的に新台を導入している地域があると言えよう。
それでは「S」ランク店舗について見ていく。
直近の新台導入評価において、パチンコ・パチスロともに「S」ランク評価だったのは37店舗。これは18グループの中に含まれているが、そのうち複数店舗を持つのは下表の7グループ。
| パチンコ・パチスロ「S」ランク店舗数 | |||
| グループ名 | 店舗数 | グループ名 | 店舗数 |
| 日拓グループ | 7 | 浜友観光グループ | 6 |
| メッセグループ | 4 | マタハリーグループ | 3 |
| デルパラグループ | 2 | みとやグループ | 2 |
| パラッツォ東京プラザグループ | 2 | ||
このように「日拓グループ」「浜友観光グループ」の2グループで全体の35%以上を占めており、この両グループは東京都内において圧倒的な存在感を示していた。またエリアで見ていくと「渋谷区」「台東区」にそれぞれ4店舗が該当しており、この両エリアは各店舗とも新台を積極的に導入していた。
また、グループ別に「S」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表となる。
| 「S」ランク店舗数 | ||||
| グループ名 | P | S | 両方 | 計 |
| 日拓グループ | 7 | 8 | 7 | 8 |
| マルハングループ | 4 | 4 | 0 | 8 |
| メッセグループ | 7 | 4 | 4 | 7 |
| 浜友観光グループ | 6 | 6 | 6 | 6 |
| オーシャングループ | 3 | 2 | 0 | 5 |
※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「S」ランクの場合もあるので、合計値と「P」「S」の合算値は異なる場合がある
東京都内において、「S」ランク店舗が多かったのはこの5グループであった。それぞれのグループを見ていくと、「日拓グループ」や「浜友観光グループ」のように、パチンコ・パチスロともに「S」ランクになる傾向が強いのに対し、「マルハングループ」はどちらかが「S」ランクになるなどグループによって特徴が見られた。
このように直近の新台導入評価では「S」ランクの店舗数が大幅に減少していたが、月間の導入台数は落ち込むことなく同じようなペースで導入されていた。その中でも「日拓グループ」「浜友観光グループ」の新台導入に対する意欲は高く、新台を積極的に導入するグループとして今後も存在感を示していくのだろう。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


コメント :1件
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コメント一覧 (1件)
日拓行くといつのまにか負けてるんだよな