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【パチンコ経営企業分析】パチスロの新台導入評価でSランク比率が高い「茨城県」、地場系企業だけでなく全国チェーンにおいても「S」ランク店舗が目立つ他地域ではあまり見られない競争環境

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価(※1)において、パチスロの「S」ランク比率が高い「茨城県」の新台導入評価について見ていく。

まず直近の集計時点において、「茨城県」の店舗数は177店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ:30.7%(平均33.2%)、低貸パチンコ:26.7%(平均28.0%)、通常パチスロ:34.5%(平均31.4%)、低貸パチスロ:7.9%(平均7.3%)と貸玉問わずパチスロの比率が高いと言えるだろう。なお、パチスロ専門店は16店舗ある。

そんな「茨城県」におけるパチンコ・パチスロ別の新台導入評価「S」「A」ランク店舗数は下表の通りとなる。

期間 「S」ランク店舗数 「A」ランク店舗数
パチンコ パチスロ パチンコ パチスロ
2022年8月~2023年1月 18 17 26 14
2022年9月~2023年2月 16 18 26 15
2022年10月~2023年3月 16 17 28 16
2022年11月~2023年4月 14 19 27 18
2022年12月~2023年5月 11 20 27 19
2023年1月~2023年6月 11 19 27 17

このようにパチスロのほうが「S」ランク店舗数は多いものの、パチンコも常に10店舗以上あった。また「S」ランクだけでなく「A」ランクもパチンコ・パチスロともに常に10店舗以上あり、新台導入に対する意欲が高い県であることがうかがえる。

それでは「S」ランク店舗について見ていく。グループ別に「S」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表の通りとなる。

「S」ランク店舗数
グループ名 店舗数 両方
麗都グループ 11 5 7 5 7
マルハングループ 9 2 5 2 5
ジョイパックグループ 14 1 4 1 4
ダイナムグループ 20 0 2 0 2
カクタグループ 7 1 2 1 12
一六商事グループ 13 0 2 0 2
デルパラグループ 1 1 1 1 1
アンダーツリーグループ 13 1 1 1 1
NEXUSグルー 2 0 1 0 1
ニラクグループ 7 0 1 0 1
平成興業グループ 7 0 1 0 1

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「S」ランクの場合もあるので、合計値と「P」「S」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「茨城県」内の営業店舗数

このように、「麗都グループ」が最も「S」ランク店舗数が多く、全国最大手の「マルハングループ」が続いていた。「マルハングループ」は新台をそこまで積極的に導入しない地域もあることから、「茨城県」は優先度が高いエリアなのだろう。

地場系企業だけでなく、全国に店舗展開している企業も「S」ランク店舗が目立つ「茨城県」。他地域にはない競争環境であると言えよう。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


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